新世界より〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 582p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062143240
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

見せかけの平和がいま崩れる。
人類が手にしたのは、神の力か、悪魔の力か。
空前絶後のエンターテインメント、ついに佳境!

八丁標の外に出てはいけない――悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。いま伝説が、「実体」となって町に迫る。
新しい秩序とは、おびただしい流血でしか生まれないのか。少女は、決死の冒険に身を投じる。

第29回日本SF大賞受賞

貴志 祐介[キシ ユウスケ]
著・文・その他

内容説明

八丁標の外に出てはいけない―悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。いま伝説が、「実体」となって町に迫る。新しい秩序とは、おびただしい流血でしか生まれないのか。少女は、決死の冒険に身を投じる。

著者等紹介

貴志祐介[キシユウスケ]
1959年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒業。生命保険会社に勤務後、作家に。1996年、『十三番目の人格―ISOLA』が第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作に選ばれる。1997年『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞、2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞長編賞を受賞。つねに話題作を発表し続ける、エンターテインメント界の鬼才(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kishikan

239
この分野はサイコホラーとでも言うのだろうか。好きなジャンルではないが、結構面白く、どきどきしながら読むことができた。物語の設定は未来だが、文明的には退化しているとでもいうべきか。その未来社会が、現在の人類の矛盾から生まれ、人類と同じ矛盾を背負っている、という今に生きる人々に対する訴えを感じる。それはそれで良いのだが、何せ長い。上下巻で、1,100ページ弱。回りくどい話や、関係ない他の町の説明なんか要らないのにと思ってしまう。すっきりしたテンポ良い小説にしたら言うことないのにと、欲張りな私は思うのでした。2008/05/18

takaC

221
うーむ。そのトリック(?)を完璧に使いたかったための、この設定ということなのか…。畏れ入った。2011/04/17

文庫フリーク@灯れ松明の火

220
宗教や病気含め、数多の既知の世界から吐かれた糸が伸び、紡ぎ出される異世界。まがまがしくも美しい、綿密な蜘蛛の巣のような構築感。幼い子供悪鬼の来歴と、その倒され方。そしてバケネズミの正体と、心地良いと決して言えないのに魅せられる。『ずいずいずっ殺ばし〜裸のネズミが、泡喰ってチュー』苦笑いのブラックジョーク。読み友さんに教えて頂いた通り『黒い家』の怖さは無かったものの、悪鬼に襲われる民の描写が想像力騒がせて、読むタイミングが、今は悪かったかなと感じます。こんな異形世界描くのですね貴志さん、お見事。2011/04/02

SJW

168
中巻から数年がたち早季が26才となり町の保健所で働いているところから話は始まる。夏祭りの夜に大虐殺が起こり、その敵に早季と覚が立ち向かう長編SFファンタジー。数々の賞に輝いたとのことだが、場違いな表現、稚拙な言い回し、ちぐはぐな文章を読むと首をかしげてしまう。小説として読むと辛いが、ゲームのプロットとして、ただ話の展開だけに注目して読むとあまり気にならなくなった。2018/07/20

しろいるか

151
日本のSFファンタジーでお薦めは?と聞かれたら、今後は間違いなく本作を推すと思う。上巻でのバケネズミ間戦争が序の口だったことを痛感する下巻。人類並みの智慧を持つバケネズミと呪力を操る人間との壮絶かつ戦術を凝らした戦いが始まる。呪力の漏出、攻撃抑制と愧死機構といったこの世界を構築する要素が、最後まで完全に機能していたことが秀逸。新見さんが命懸けで流した『家路』のメロディ、早季の最後の策に「あなたは一流の戦略家だ」と笑った奇狼丸の胆力、野狐丸の法廷での叫び…グロばかりではない、心に沁みる場面も多かった。2013/02/14

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