- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
神様にだって“願い”はある! 神としての引退を望む、知恵の神・久延毘古命。しかし彼の眷属たちはそれに大反対。困った良彦が彼らを連れて来たのは…え?家電量販店!? 現代人の叡智は一体知恵の神の目にどう映るのか!
一方四国の徳島では、狸の金長大明神から諸説ある「阿波狸合戦」の話を集めてほしいと言われるが、なんだか裏がありそうで――。加えてかの有名な八幡大神からは「顔を描いてくれ」と無茶な要求。梟に蛙に狸に鳩に猿……それに狐も加わって、今回の御用はなんだか賑やか!
浅葉 なつ[アサバ ナツ]
著・文・その他
内容説明
神としての引退を望む、知恵の神・久延毘古命。しかし彼の眷属たちはそれに大反対。困った良彦が彼らを連れて来たのは…え?家電量販店!?現代人の叡智は一体知恵の神の目にどう映るのか!一方四国の徳島では、狸の金長大明神から諸説ある「阿波狸合戦」の話を集めてほしいと言われるが、なんだか裏がありそうで―。加えてかの有名な八幡大神からは「顔を描いてくれ」と無茶な要求。梟に蛙に狸に鳩に猿…それに狐も加わって、今回の御用はなんだか賑やか!
著者等紹介
浅葉なつ[アサバナツ]
四国生まれ。第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞し『空をサカナが泳ぐ頃』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
267
知恵と農耕の神・久延毘古命の神様引退阻止、徳島の狸神・金長大明神からの『阿波狸合戦』に関する物語蒐集、八幡大神の「私の顔を描いて欲しい」という御用の三本立て。案山子姿の久延毘古命と眷属達のお出かけが微笑ましく、おっかなびっくりホットケーキをひっくり返す姿がお気に入りです。金長大明神のお話では、作者がかなり史料探しと史料の読み込みを熱心に取り組んでいる事が如実に理解出来る歴史好きな人間にとっては大満足な濃い内容となっており、現存する史料と本作オリジナルの史料を融合させた悲しくも優しい金長の物語が最高でした。2019/06/16
すがはら
251
狸はずるいよなぁ。すっかり印象は狸一色。他の神様の話もいいお話だったはずなのに、狸の話以外すぐには思い出せないくらい。他にも動物いっぱいだったけれど、前回匂わされた狐の神様の謎は最後にチラッと、それも前回の回想の形で出てきただけでした。次に持ち越しです。2018/12/12
ひさか
248
2018年8月メディアワークス文庫刊。書下ろし。シリーズ8作目。案山子が見た空、真・大和屋金長伝説、世は変われども神は変わらず、の3つの連作短編。神様の力を取り戻すという難しい仕事は、優しさと思いやりがたくさん必要な仕事で、今回もその優しさと思いやりに納得です。2020/11/16
タイ子
205
この本を読むたびにいつも思うのはこれだけの資料に基づいた神様のお話を書くのは大変だろうな、年に一度の刊行も致し方ないだろうなと。今作はこれまでと少し違って身近に感じられる神様たち、案山子、狸、八幡様と動物たちも登場しての御用人のお仕事。昔から田んぼに何気に立っている案山子も田畑の神様。人間の営みを見つめながらも悩みはあるんだな。阿波徳島に伝わる狸合戦の話は知らなくて今回虚実織り交ぜての物語は感動さえ覚えます。今回大国主命の登場はないけど、奥様は相変わらずぶっ飛んでますね(笑)今年もいい年でありますように♪2019/01/13
ジェンダー
170
読み終わったけどクライマックスに近づいてきてるなぁ!って感じの終わり方やった!感謝を伝える為に創作した話から神に祀られるような話もありえなくもないと思ったし後半その時代その時代によって何の神か変わる事。何か正しいかは別として「宗教の区別はあってもいい。でも平和や安寧の祈りに区別はなくて良い。」と言うのはその通りだと思う。感謝を伝える事としてやり方は人それぞれだし自分の言葉で伝える事が改めて大切何だと感じました!最後の入学祝いを渡すところは良いなぁ!高い金額の物ではないけど気持ちの問題だと言う事。2024/02/04