ペンギン・ハイウェイ

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048740630
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした。未知と出会うことの驚きに満ちた長編小説。

内容説明

小学4年生のぼくが住む郊外の街に突然ペンギンたちが現れた。この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎の研究を始めるが―。冒険と驚きに満ちた長編小説。

著者等紹介

森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kishikan

706
森見という作家は、本当に不思議な作家だ。話の筋はへんてこだし、登場人物(動物も含め)も一風変わった者が多いが、妙に物語に引き込んでしまう恐ろしい魔力を持っているのだ。でも今回は、これまでとは異なり、小学四年生の子どもが主人公。それもいつも頭を働かせ、研究ノートを欠かさずつける将来有望の少年と、歯科医院に勤めるお姉さんとの淡い恋の物語なのだ。いや、突如現れたペンギンの謎、そしてこの世の始まり終わりの謎を解く、SFタッチの青春ラブロマンス小説。森見小説の中でも傑作のひとつ!2010/09/09

hiro

597
郵便少年を読んで、図書館で予約した。森見作品としては、京都がでない初めての作品ではないか。ぼくはアオヤマ君のような小生意気な少年は好きでない。だから、読んでいて眠くなって、まったく読むピッチは上がらなかった。でも、ぼくは読んでいくうちに、この「おっぱい」好きのアオヤマ少年の将来は、きっとバラ色のキャンパスライフを夢見て京都の大学に行くが、現実は四畳半に住むヘタれ大学生になるのだろうと思えてきた。すると、この小生意気なアオヤマ君もだんだん可愛く思えてきた。今までとは趣の違った作品だったが、最後は楽しめた。2011/10/22

ヒロ@いつも心に太陽を!

596
きらきらしたビー玉越しに見る世界のような、子供の純粋な好奇心と説明のままならない不思議な出来事と夏の終わりに感じるようなせつなさに満ちた話だった。主人公が小学4年生といえどモリミーらしい台詞まわしにくすりとやられっぱなしだったが、ラストでアオヤマ少年と父親の交わした台詞にやられた。「ぼくはお姉さんがたいへん好きだったんだね。」舞台が京都でなくてもくされ大学生が出てこなくても充分に面白い。最初は少し入り込みにくかったけれどね。入道雲がもくもくと空にのぼる夏本番が訪れたらもう一度ゆっくりと読み直したい。2010/06/20

射手座の天使あきちゃん

592
あれぇ、あれあれ??? これ「モリミー」じゃない!? 確かにお姉さんもオッパイも、そして小生意気な少年も登場するし、ベンギンやらジャバウォックやら不思議系も登場するんですけど・・・ 「ぷっ」て吹き出す感じしないんですよ、むしろ哲学的、そして何より切ない感じ!! うーん、なんかビミョウでしたよ、僕はもっと研究しなければなりません! <(^_^;2011/02/22

ダリヤ

527
おねえさん、ペンギン、海、ジャバウォック。謎ばかりがふえ、着地点がどんどんかすんでいく。けれど、なんだか切ない予感が読み進めるほどに色濃くなる。大人びた思考をもつ少年を悩ませた大きな研究は、解決とともに彼をまたたくまに成長させた。その成長はとどまらず、きっときっとあのペンギン・ハイウェイへとつなげてくれる。せつないけれど、きぼうがひかるおわりかたがとてもすき。少年の父やお姉さんのような大人にわたしも近づきたいっておもった。2015/03/14

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