角川選書<br> 豊国祭礼図を読む

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豊国祭礼図を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047035331
  • NDC分類 721.024
  • Cコード C0321

出版社内容情報

死してすぐに豊国大明神として祀られた豊臣秀吉。その七回忌の臨時祭礼を描いた豊国祭礼図屏風には奇妙な特徴があった。秀吉没後から大坂夏の陣までの「空白」の歴史を、数種の祭礼図と文献史料から読み解く。

内容説明

死してすぐに豊国大明神として祀られた豊臣秀吉。その七回忌の臨時祭礼を描いた「豊国祭礼図屏風」には、高台院(秀吉の妻)の顔貌が醜く描かれるという奇妙な特徴があった。制作の注文主は淀殿・秀頼。一方、大坂夏の陣の豊臣家滅亡後に岩佐又兵衛が描いた祭礼図では、秀頼と目されるかぶき者の「喧嘩」の場面が…。絵画史料に表れる「なぜ」から発して、秀吉没後、徳川家康の死までの慶長期の「空白」の歴史動向を描き出す。

目次

プロローグ 豊国祭礼図から歴史は読めるのか
1 天下人、神になる―信長・秀吉・家康
2 秀吉の死と箝口令―イエズス会宣教師の報告
3 慶長期の政治史―関ヶ原合戦と大坂の陣の「戦間期」の平和
4 秀吉七回忌の豊国大明神臨時祭礼
5 どのような「豊国祭礼図屏風」があるのか―研究史
6 豊国神社本「豊国祭礼図屏風」と淀殿―慶長十年
7 妙法院模本「豊国祭礼図屏風」と高台院―慶長十七年
8 徳川美術館本「豊国祭礼図屏風」と岩佐又兵衛―元和元・同二年
エピローグ 「豊国祭礼図屏風」は歴史を語る

著者等紹介

黒田日出男[クロダヒデオ]
1943年生まれ。東京大学名誉教授。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。東京大学史料編纂所に32年間勤務。同教授・同所長・同附属画像史料解析センター長などを経て、群馬県立歴史博物館館長。専門は、日本中世史と絵画史料論・歴史図像学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamahiko

12
屏風絵の発注者と絵師の意図に迫るスリリングな謎解き。こんなに沢山の仕掛けがあるとは驚きである。特に岩佐又兵衛については、近くの美術館で特別展示中でもあることから、再度観に行きたい。2016/07/31

アメヲトコ

4
豊国祭礼図の豊国神社本と徳川美術館本を主として、そこに秘められたメッセージを読み解いていく本。後から冷静になってみるとそこまで言えるかなと思う箇所もなくはないですが、文章が上手いのと、読解案が実に魅力的なのとで、気がつくと黒田節のペースにはまっていきます。2015/06/11

おぜ

4
以前徳川美術館で豊国祭礼図を見たことを覚えていたので、気になって読んでみた。この本を読んで絵の詳細について知ることができたので、その上でもう一度豊国祭礼図を見てみたくなった。2014/07/15

Wataru Hoshii

4
黒田日出男さんの新刊。3点の豊国祭礼図屏風に慶長期の政治状況を見出すという内容で、絵画史料論者の面目躍如。慶長期に深い関心を持っている者として興味深く読んだ。豊国神社本と妙法院模本の原本についての推理は「う~ん、そこまで言えるかな?」という印象だが、徳川美術館本への推理はめちゃくちゃ面白い。これぞダ・ヴィンチ・コードならぬマタベエ・コード。辻惟雄さんをトップに頂く日本美術史業界への、正面きっての挑戦状でもある。この「近世初期風俗画を読む」シリーズ、毎年1冊出していくというのだから恐れ入ります。2013/12/09

駒場

3
秀吉没後、徳川の元和偃武がなるまでの政治的緊張を背景に『豊国祭礼図』を読み解く。恥ずかしながらこの本を読むまで絵画史料論という学問分野があることを知らず……。①豊国社の祭礼図の依頼主は淀殿(及び秀頼)であり、慶長10年頃の高台院との緊張関係が醜女の尼僧に表現されている、②その表現が訂正されたのが妙法院のもの、③依頼主の細かい注文がなかった故に「かぶき者」の喧嘩を大坂の陣に見立てて描いたのが徳川美術館蔵のもの、という話。引用が詳細になされていて丁寧なつくりで、あとは図がカラーだったら良かったのにな……2016/05/29

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