- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > MF文庫J
出版社内容情報
恵まれた容姿と能力で青春を謳歌する大学生・霞(かすみ)。そんな彼がキャンパスで再会を果たしたのは、かつて友人の智也(ともや)との他愛のない会話で話題にした高校時代のクラスメイト・雲母(きらら)だった。普段の遊び友達の女子と同様の手口で雲母を口説き、雲母からの一方的な想いを受けるようになった霞。徐々にそんな彼女が疎ましくなり、粗雑に扱うようになり、酷い口実で別れを切り出した彼を待ち受けていたもの――それは真性のクズである彼が予想もしていなかった衝撃的な雲母の真実。そして、彼が考えたことすらないある人物の暗躍だった。だから、ねえ、ホンモノの「ド屑」を今、見せてあげる。
内容説明
恵まれた容姿と能力で青春を謳歌する大学生・霞。そんな彼がキャンパスで再会を果たしたのは、かつて友人の智也との他愛のない会話で話題にした高校時代のクラスメイト・雲母だった。普段の遊び友達の女子と同様の手口で雲母を口説き、雲母からの一方的な想いを受けるようになった霞。徐々にそんな彼女が疎ましくなり、粗雑に扱うようになり、酷い口実で別れを切り出した彼を待ち受けていたもの―それは真性のクズである彼が予想もしていなかった衝撃的な雲母の真実。そして、彼が考えたことすらないある人物の暗躍だった。だから、ねえ、ホンモノの「ド屑」を今、見せてあげる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
恵まれた容姿と能力を持つ人気者で、恋愛をゲームと考えて青春を謳歌する大学生の葛城霞。そんな彼がキャンパスで高校時代のクラスメイト百目鬼雲母と再会する青春小説。普段の遊び友達の女子と同様の手口で雲母を口説いて、雲母からの一方的な想いを受けるようになった霞。しかし執着する雲母をクズの霞は疎ましく感じるようになり、別れを切り出した彼が直面する衝撃的な事実。霞と雲母、霞の友人・智也と三人の視点から語られるストーリーは、それぞれが違うヤバさを垣間見せていきますが、戦慄の展開からの意外な結末はなかなか良かったですね。2023/05/25
彩葉 楓🍁
13
【★★★☆☆】なーんだ、そんなもんか。ボカロ曲「ド屑」のノベル化。個人的にはもう少しダークでバットなエンドを期待していたのですがまさかの結末でした。自分のなかの解釈としては少し外れていましたが、この作品を否定するつもりは毛頭ありません。女遊びばかりする主人公は正しくド屑。しかし、恋愛観の違いで言えばどちらともド屑であると個人的には思いますね。でも1番のド屑は主人公の友だちだと思いますね笑個人的好きな場面はあの“歌”が好きですね。雰囲気がとても好きです。……結構難しいですねこの作品。2023/08/28
尚侍
8
ものすごく面白かった。この内容であればこのレーベルよりもガガガ文庫の方が合っているのではないかと思う、と書けば多くの方がわかってくれるのでないかと思いますが、最初こそ女にだらしない主人公のクズっぷりが際立ったものの、読み進めていくにつれてそれは一面的なものでしかないという構成はお見事の一言でした。最近女性向けの作品ばかり読んでいて男性向けの作品をあまり読んでいなかったのですが、こういう形で物語を展開していくのは男性向けならではのものなので、そういう意味でも読んでいて色々と感じるところの多い作品でした。2023/06/03
mag
5
ボカロ楽曲『ド屑』ノベライズ作品。 恋愛をゲームとしか思わない霞と執着深い雲母、そしてそんな霞と雲母の関係を傍から見守る智也の、三者三様の視点で描かれる「ド屑」な物語。 登場人物の「ド屑」な思考が際立った作品でした。 理解できない思考を幾度となく浴びせられるも、そんな登場人物の思考に引き寄せられてしまうのがまた面白い。 三者三様の視点で描かれるからこそ、それぞれのヤバさが光っているのも魅力的でした。 ボカロノベライズ作品というものを初めて読みましたがとても楽しめましたね!2023/05/30
ココ
1
友達におすすめされたので読んでみました!! メンヘラな女の子と、クズな男子のどろどろな恋愛ものって感じです...結末には驚いてしまった... ド屑の1つの解釈としていかがでしょうか...2023/06/08