MF文庫J<br> 死亡遊戯で飯を食う。

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MF文庫J
死亡遊戯で飯を食う。

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784046819376
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。
メイド服を着せられて、豪華なベッドに寝かされていた。

寝室を出て、廊下を歩いた。
食堂の扉を開けると、そこには五人の人間がいた。
みな一様に、私と同じくメイド服を着せられていて、少女だった。

〈ゲーム〉の始まりだった。
吹き矢、丸鋸、密室に手錠、そして凶器の数々。人間をあの世にいざなうもので満ち満ちている、そこは〈ゴーストハウス〉。
館に仕掛けられたトラップのすべてをくぐり抜けて脱出するしか、私たちの生き残る道はなかった。絶望的な現実に、少女たちは顔色を悪くする――

――ただ一人、私だけを除いて。

なぜかって? そりゃあ――私はこれが初めてじゃないから。

プレイヤーネーム、幽鬼【ユウキ】。十七歳。
自分で言うのもなんだけど、殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、そんなことをして得た賞金で生活している人間。

どうかしてるとお思いですか?
私もそう思います。
だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。
おととい励まし合った仲間が、今日は敵になる。
油断すれば後ろから刺され、万全を尽くしたとしても命を落とすことがある――
そんな、死亡遊戯で飯を食う、少女が。

内容説明

第18回MF文庫Jライトノベル新人賞“優秀賞”受賞作。目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。身に覚えのないメイド服に、同じ境遇の少女が他にも五人。“ゲーム”の始まりだった。私たちが脱出しなければならないのは、殺人トラップに満ちた洋館“ゴーストハウス”。命懸けのゲームに巻き込まれたという事実に、少女たちは顔色を悪くする―ただ一人、私を除いて。プレイヤーネーム・幽鬼。十七歳。殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服で死の館から脱出したり、バニースーツで他人と殺しあったりして、獲得した賞金で飯を食っている人間。どうかしてると思います?私も思います。だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。―死亡遊戯で飯を食う、少女が。

著者等紹介

鵜飼有志[ウカイユウシ]
第18回MF文庫Jライトノベル新人賞において“優秀賞”を受賞し、本作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

38
幽霊屋敷。非道の罠に囲まれた六人のメイド少女。絶望的な現実に顔色を悪くする初心者の彼女たちと、このゲームの経験が豊富な少女・幽鬼が挑む死と隣り合わせの死亡遊戯。目を覚ますとメイド服を着せられて、見知らぬ洋館の豪華なベッドに寝かされていた少女たち。それぞれの理由で集まった彼女たちが直面する情け容赦のない何でもありのゲーム。クリアするための条件を冷徹に探る幽鬼がいかにして生まれたのか。師匠と殺人鬼のエピソードも絡めながら、九十九連勝目指して突き進む彼女のどこかぶっ壊れているありようがとても鮮烈な物語でしたね。2022/11/24

オセロ

34
ゴーストハウスでゲストの見せ物として行われる少女達の様々なデスゲーム。ゴーストハウスからの脱出ゲームでは理不尽に、呆気なく命を落としていく少女達。そんないつ、どんな理由で殺されるか分からない命懸けの死亡遊戯に生きがいを感じる少女・幽鬼の物語。 脱出ゲームとは打って変わった趣旨の少女達の殺し合いでは、命の駆け引きという要素がこの作品の魅力を更に深いものにしてくれたなと。 デスゲームの面白さと醍醐味が詰まった今作。期待の新シリーズですね。2022/11/26

まっさん

29
★★★★☆ MF文庫新人賞優秀賞受賞作品。 審査会で評価が大きく別れたとの作品らしいですが、読んでみるとまさにその理由が分かりました。とにかくキャラクターがばたばたと呆気なく死んでいきますし、主人公である幽鬼も割と容赦のない振る舞いを見せるので、そもそもダークファンタジー物が苦手な人やキャラクターに感情移入しながら読む人はなかなかキツいものがあるのではないかと… 物語はタイトルから分かる通り、少しでも気を抜くと途端に死んでしまうようなデスゲームに顔の良い美少女達が挑んでいく話となっています。まあ見事な→2022/12/18

わたー

27
★★★★★製品版も読了。見目麗しい少女たちが情け容赦なくゴミクズのように死んでいく様を、読者という「観賞側」の立ち位置で優雅に愉しむというのが背徳的で堪らない。女性たちを着飾ってデスゲームをさせ、彼女たちの攻略を観賞する裏社会のショービジネス。そのゲームに自らの意思で参加し続け、前人未到の99回クリアを目指す幽鬼を主人公にしたデスゲームモノ。やや癖のある言い回しで紡がれる物語は、はじめこそ苦戦したが、どんどんと語りと展開がマッチしていってよかった。2022/11/25

サキイカスルメ

25
主人公はプレイヤーネーム幽鬼【ユウキ】十七歳の少女。これは、彼女が参加する死亡遊戯というゲームのお話。デスゲームですぐ退場してしまうこともあると事前情報があったので「私は部外者、私は神」と自分に言い聞かせながら読みました。それでも、うっかり感情移入して、「うわ、辛い!」って声に……。サスペンスのような先が気になる展開で、冒頭から惹きこまれる面白さでした。デスゲームを得意としない方は、心のHPがガシガシ削られるので注意です。綺麗で可愛い美少女ばかりのイラストも素晴らしかったです。2022/11/28

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