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出版社内容情報
久高陽星。小中学校時代からの友人。星の涙の力で、冬月伊織を認識できなくなった少女。そして僕が救ったと勘違いしていた、もう一人の幼馴染。
そんな彼女と僕は、あの丘の上で突然光に包まれ、気がつくと「七年前の七月七日」らしきところにいた。そこで「七年前の伊織と流希」と出会い……
「未来のぼくによろしくね、伊織くんっ!」
「過去の世界」には、僕らの知っている世界と少しずつ違うところがあった。元の時間に戻るための「鍵」は何か? 「鍵」を探すために、これまで目を背けてきたふたりの幼馴染と、自分の願いと、過去の全てと向き合って、──解決編を始めよう。
内容説明
久高陽星。小中学校時代からの友人。星の涙の力で、冬月伊織を認識できなくなった少女。そして僕が救ったと勘違いしていた、もう一人の幼馴染。そんな彼女と僕は、あの丘の上で突然光に包まれ、気がつくと「七年前の七月七日」らしきところにいた。そこで「七年前の伊織と流希」と出会い…「未来のぼくによろしくね、伊織くんっ!」「過去の世界」には、僕らの知っている世界と少しずつ違うところがあった。元の時間に戻るための「鍵」は何か?「鍵」を探すために、これまで目を背けてきたふたりの幼馴染と、自分の願いと、過去の全てと向き合って、―解決編を始めよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
星の涙の力で冬月伊織を認識できなくなっていた少女・久高陽星。そんな彼女と伊織があの丘の上で突然光に包まれ、気がつくと「七年前の七月七日」にいて、七年前の伊織と流希に再会する第四弾。知っている世界と少し違う過去の世界。示唆された元の時間に戻るための「鍵」の存在、そして目を背けてきたふたりの幼馴染。前巻の衝撃的な結末から陽星とともに過ごす日々は何とも複雑だろうなあと思いながら読みましたけど、明らかになってゆくそれぞれの過去があって、背中を押してくれる人がいて、向き合い過去を乗り越えた結末を読めて良かったです。2021/10/22
まっさん
22
★★★ 発売から一年近く経ってようやく手を付けた完結巻。 SFラブコメ物が苦手な私が楽しめる数少ない作品のうちの一つだったので、完結は寂しくも本来3巻で打ち切られる可能性があったにも関わらず4巻、いわゆる解答編を読む事が出来たのは良かったですね。 内容に関しては本編で唯一触れられてこなかった主人公・伊織の幼馴染で、星の涙の力の代償で彼を認識出来なくなった少女・陽星に焦点を当てたお話となっていました。前巻で物語序盤から想定されていた一つの仮定が覆され、ますます状況が混迷する中果たして残り一巻で綺麗に纏め→2022/09/29
オセロ
22
1番大事な願いを叶える代わりに対象者の2番目に大事なものを奪うという星の涙を巡る物語堂々完結。 過去に戻った伊織と陽生が『鍵』となる様々な人物とのやり取りを通じて、誰が星の涙に何を願い何を失ったのかが明らかになっていく展開は読み応えがありましたね。 斯くして本来あるべき姿に戻った彼らの日常が幸せなものになりますように。2021/10/27
真白優樹
11
伊織と陽星が謎の光に飲まれ、七年前の世界へと転移し過去を振り返る事になる最終巻。―――今、生み出した光を胸に。解決編を始めよう。 全ての始まり、今まで見えていた謎と伏線。そのほぼ全てに光を当て、解き明かしていく正しく解決編となる今巻。今まで助けてきた少女達が伊織の背を押し、彼女の真意に触れた伊織があるべき未来へと辿り着く、大団円の輝きがある巻である。もう地上の星はいらない。もう見逃さない、その輝きがあればきっと迷わず進んでいける。沢山なくした先、掴んだ当たり前を大切に。 うん、とても面白かった。2021/10/31
彼方
9
願いを叶える代わりに代償をとられる星の涙。その影響で伊織を認識出来なかったはずの幼馴染みと飛ばされた過去の世界は、何を突き付けてくるのか…解答編にしてシリーズ完結。今まで星の涙を壊し否定してきた伊織が直面する厳しい現実、それでもその行動に救われてきた人たちがいて、その想いに救われる…刊行が一年かかって、若干うろ覚えな所もありましたが綺麗に着地して良かった…。他の星の涙やその推移、鍵となるヒロインたちと…丁寧にまとめられたハッピーエンドでした。次回作も期待してます。ワキヤくんの続きもどうにかならないかな…。2021/10/29