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出版社内容情報
ようこそ喧嘩都市へ。ここは思い出と約束の無法地帯。
内容説明
“純白の悪魔”それは最強と称された少年の異名。ヤンキーの聖地・東北で100人の敵を叩き潰した後でさえも彼のシャツには、返り血一つ存在しなかった。数多の伝説と偉業によりその名は全国に轟き、遠くない未来に全てのヤンキーが彼の舎弟になるだろうと囁かれていたが…ある日、彼は姿を消した。時は流れ、ヤンキー全盛時代。東京最大の喧嘩都市・猫丘区では第二の“純白の悪魔”を生み出すため、六つの高校が参戦する盛大な喧嘩が始まろうとしていた。そんな狂騒の最中、一人のオタクの少年が猫丘区に降り立った。名を安室レンジ。かつて圧倒的な力で東北の頂点に君臨し、ヤンキーを引退した“純白の悪魔”だった―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
ヤンキーの聖地・東北で100人を叩き潰した伝説の《純白の悪魔》。第二の純白の悪魔を生み出すため、六つの高校による盛大な喧嘩が始まる東京最大の喧嘩都市・猫丘区に一人の陰キャ少年が降り立つ物語。姿を変えて東京でオタク生活を満喫しようとしていた安室レンジとヤンキー少女・鬼津アオイの運命的な邂逅。そこから目立たないようにしながらも、黒淵高校と圧黄高校の抗争に巻き込まれてゆく展開でしたけど、邪気威やS級ヤンキーとか汎用ヤンキーといったキーワードに苦笑いしながらも、熱い戦いを見せてくれた展開はなかなか面白かったです。2022/01/24
のれん
15
真面目にバカやるシュール系かと思いきや、古き良きマガジンばりのヤンキー作品を描きたいという意思が見える。気持ちが空回りした脇役同士のライバルに一番熱が入っており、特に姉や元仲間たちとの確執とか妙に面白い生活感とかキャラとして非常に面白いザクラくんがいい。 逆に主人公のオタク要素とか、ケンカしたくないのにちょこまか参戦するためのラブコメ要素など、主人公がいらないと思えるほど取って付けた感が強い。 ヤンキー版『俺ツイ』ぐらいぶっ飛んだ設定と熱さを目指してると思ったので、それを茶化す主人公は頂けない。2022/01/29
羊山羊
13
現代バトルモノかと思いきや、バトルファンタジーでしたな1冊。ヤンキーを辞めてオタクとしての生き方を選んだハズの安室レンジはひょんなことからまた喧嘩の世界に舞い戻る。そのレンジは実は伝説のヤンキーで・・・といった筋書き。なるほど確かに「HIGH&LOW」を見直したくなってくるケンカッ早さとアタマのネジの緩さは大好き。世界観の全てをヤンキーが支配する狂ったファンタジー設定もそれを強力に後押ししたり。恐ろしい個性に満ちた1冊。これで続編出るんだからたまらない(笑)人を選ぶ1冊。2022/04/29
METHIE
9
百人斬りを達成した東北の伝説のヤンキーが東京でオタクライフをするがヤンキーの戦いに巻き込まれて……と書くとマガジンやチャンピオンでやってそうな題材だが、実はこれは異能力モノで超人的なヤンキーが6つの学校を舞台に頂点を目指すというアスタリスクとか落第騎士とかでやっていたようなやつをそのまま不良漫画に持ち込んだやつで美少女はいるが、それよりも男同士で戦う、どこか乾いた世界のそれ。 元ヤンキーが駅員や警察官やっているのも世界観の組み込み方として上手い。2022/02/19
椎名
8
もはやヤンキーという異能力ものになっているギャグ作品。想像以上にぶっ飛んだ設定と世界観で、そういうものとして読めば面白いタイプの作品ではあるのだが、文章が荒くてつらかったのが正直なところ。主人公のオタク設定もあまりいきていなかったりといまいち纏まりがなく、散漫な印象。今後に期待。2022/02/02