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内容説明
高校生の不破大翔は孤高の秀才を演じるため、他人に弱みを見せないように生活している。しかしある日、道ばたで猫に猫語で話しかけている姿を朝日優衣奈に動画撮影された上、隠れ声優オタクなことを見抜かれてしまう。優衣奈は『お嫁さんにしたいコンテスト』で1位だった超絶美少女なのだが、実は女性声優オタクで、しかも最推しが大翔と被っていた!「わたしと一緒に推しのイベントに行ってください!」「断る。俺は1人で楽しみたいんだ」「先輩?わたしが弱みを握っていること、忘れちゃったのかにゃあ?」「くっ…!!」最初は噛み合わなかった2人が、好きなものを共有して少しずつ近づいていく恋愛小説。
著者等紹介
岩波零[イワナミリョウ]
第5回MF文庫Jライトノベル新人賞で優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
38
【電子】オタク趣味を隠している『偽装優等生』の不破大翔は、ある日『お嫁さんにしたいコンテスト1位』の後輩・朝日優衣奈に弱みを握られてしまう。彼女は大翔に迫る。このことをバラされたくなければ『推しの声優』は誰かを教えろと…。自意識過剰で頭の固い大翔と明るく強引な優衣奈が、声優の『推し活』を通じて少しずつ心を通わせていく様子にときめきました。また会話のキレの良さはさすが岩波先生という感じでとても面白い。二人の推しへの愛がヒシヒシと伝わってきて温かい気持ちになりました。続きが大いに気になる期待の新シリーズです。2021/01/25
オセロ
24
過去の失敗から優等生を演じる不坡大翔はひょんなことからに周囲に秘密にしている声優オタクという弱みを、学園祭のお嫁さんにしたいコンテスト1位になった美少女明日優衣奈握られるが、実は優衣奈も声優オタクで好きな声優も同じ。最初は噛み合わなかった2人が好きな声優のイベントや作品を通じて惹かれ合っていく様子は微笑ましいですね。 また、美少女なのに男耐性ゼロの優衣奈が不破の無自覚ジゴロ発言にやられたり、終始優しい世界観で物語が進んでいました。そして最後の展開からどうなるのか続刊に期待が高まります。2021/01/25
しぇん
21
コメディ成分は少し弱めでしたが岩波先生らしく、何となく優しさを感じる物語でした。猫に話かけているとこを塔殺されてしまった事から始まる物語ですが、ヒロインが前向きに?脅迫につかっているのも特にきになりませんでした。続きは押しの声優が物語に本格的に絡んでくるのか、どうなるのか想像つきません2021/01/24
真白優樹
18
オタクな趣味をひた隠す、外面は完璧な少年が同じ趣味を持つ後輩の少女に弱みを握られ始まる物語。―――同じ熱を今共に。だから繋がる絆がある。お互いの推しへの情熱を語り合ったり、共にイベントに出かけたり。同じ熱を共有するからこそどんどんとお互いの距離が近づく中、少年のガードの固さに少女がやきもきしたりする、何処か普通のラブコメとは違うけれど、根底に流れる甘さは同じな、レベルの高いラブコメである。推しへの愛を共有し、ムーブメントを小さいながらも巻き起こし。二人の推し道の行方はどうなるか。 次巻も須らく期待である。2021/01/30
日坂愛衣
18
本当に可愛いラブコメと思う。確かに最初のきっかけは信憑性足らないの気がする、でもあのあとの展開がしっくりと二人のゆっくり進む微笑ましい関係性を描く。自分はあんまり声優に関して情熱がない方ですけれど、やはりオタクとして推しを応援したい気持ちがわかる、そしてこの本の声ヲタ関しての描写も親近感が出る。これから二人の関係性、そして最後の展開にちょっと興味深い。まずは2巻が出ることを祈る。2021/01/25