出版社内容情報
もっとも日本人に親しまれた名随筆を、くずし字で!
散り掛かる花に美を見出し、雨が降って見えない月や雲に隠れた月を称揚する――日本人の美意識を決定付け、哲学的な思索や人生の知恵に満ちた『徒然草』の有名章段をくずし字で味わう。
内容説明
花は盛りを過ぎたとき、月は雲がかかったとき、美しさを感じる…教科書で読んだ、あの兼好法師の卓抜な文章を読みながら、日本人の美意識を決定づけた名随筆をくずし字で。
目次
序段 つれつれなるまゝに
一段 いでや此世にむまれては
二段 いにしへの聖の御代の
三段 万にいみじくとも
八段 世の人の心まどはす事
一〇段 家居のつぎつぎしく
一一段 神無月の比
一二段 おなじ心ならん人と
一三段 ひとりともしびのもとに
一九段 おりふしのうつりかはるこそ〔ほか〕
著者等紹介
中野三敏[ナカノミツトシ]
九州大学名誉教授。江戸の小説、戯作の研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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