感覚のレッスン

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046214577
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C0010

出版社内容情報

メルロ=ポンティの現象学的な「肉」をめぐる考察を援用しながら、神なき時代に「わたし」がいかにして感覚の豊穣さを回復し、肉体に感覚を取り戻すかを説く。そのための目くるめく感覚のレッスンを描く、哲学断章。

内容説明

感覚の謎は、すべて、「肉の論理」にあるといっても過言ではない。「肉の論理」によって賦活された、これらの「絡繰り」が肉体に仕組まれなければ、感覚は感覚でなくなり、肉体は肉体でなくなるであろう。本書は、したがって、魔術的な論理で彩どられゆく、感覚の機微について書いたことになる。この本は、さらにいえば、神なき時代、せめて、感覚の豊饒を回復するための本である。なつかしさ、ゆかしさ、かけがえのなさ、を肉体に取り戻すための本である。

目次

第1章 跨ぎ越し(美食と跨ぎ越し;玩具と跨ぎ越し;フランソワ・ラブレーと跨ぎ越し;跨ぎ越される「わたし」)
第2章 抱き合わせ(裏地と抱き合わせ;抱き合わされる「わたし」;目玉と抱き合わせ;ナルシスと抱き合わせ)
インテルメッツォ(メルロ=ポンティの肉)
第3章 絡み合い(マルセル・プルーストと絡み合い;川端康成と絡み合い;道元と絡み合い;絡み合う「わたし」)
第4章 嵌め合わせ(死と嵌め合わせ;カミと嵌め合わせ;芥川龍之介と嵌め合わせ;嵌め合わされる「わたし」)

著者等紹介

梅原賢一郎[ウメハラケンイチロウ]
1953年、京都市生まれ。1982年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻は、美学・芸術学。現在、京都造形芸術大学教授。芸術や宗教について、身体を軸に、新しい視座から思索する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

umeko

12
「感覚」には、様々なカラクリが仕掛けられ、子供の遊びのように際限なく広がる世界なんだと感じた。2015/04/13

monel

0
身体全体で世界を感じるためのてがかり。2010/01/24

みたきな

0
今の時代の「セーフティネット」が内なる感覚ではないのか、という問題意識から出発したこの本の論。 5巻が刺激される文章のなかには、「肉の論理」とでもいうものが発動されている、という発見。 …の使用回数が多いのが唯一気になりましたが、 この本の文体自体、「肉の論理」がふんだんなく発揮されていて、官能的に読めました。2020/02/07

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