出版社内容情報
哲学者・梅原猛が、世阿弥の恋の能で、「日本中世の闇」を解き明かす。
梅原猛が、花と月の世界で、世阿弥に出会う――。世阿弥は能で何を語ったか。世阿弥の代表的な恋の能17曲を、「恋・狂・闇・老」の視点で読み解き、作品に秘められたその思想と心に迫る!
内容説明
哲学者・梅原猛が、世阿弥の恋の能で、「日本中世の闇」を解き明かす。世阿弥は能で何を語ったか。作品に秘められたその心に入る。
目次
1 恋(「井筒」その1―中世注釈書の世界;「井筒」その2―水鏡の女 ほか)
2 狂(「丹後物狂」―男物狂いと世阿弥;「花月」―鴬飼うこと ほか)
3 闇(「蝉丸」―三つの悲劇;「景清」―父娘対面と幻の「武勇譚」 ほか)
4 老(「山姥」―霊の女から畏怖する自然へ;「関寺小町」―“狂”が走る ほか)
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
哲学者。大正14年(1925)、宮城県に生まれる。哲学から仏教の研究に入り、その後、縄文・アイヌを研究。「梅原日本学」を確立。現在、「梅原学」確立のため、中世の文学・宗教としての「能」の研究に入る。国際日本文化研究センター初代所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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