太陽王ルイ14世―ヴェルサイユの発明者

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太陽王ルイ14世―ヴェルサイユの発明者

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  • サイズ B6判/ページ数 416p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784044001735
  • NDC分類 288.493
  • Cコード C0022

出版社内容情報

豪華絢爛の極地ヴェルサイユ宮殿とその創造主ルイ14世の秘密を徹底解剖!富と美の象徴「ヴェルサイユ宮殿」。いわば豪華絢爛美学の究極を造りあげたのは「太陽王」ルイ14世である。その複雑な人物像から政治手腕、女性遍歴と宮殿改築の知られざる関係まで徹底解剖する歴史エッセイ!

鹿島 茂[カシマ シゲル]
1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文学研究科博士課程修了。現在明治大学国際日本学部教授。フランス文学者。エッセイスト。著書は『馬車が買いたい』(サントリー学芸賞)、『子供より古書が大事と思いたい』(講談社エッセイ賞)、『職業別パリ風俗』(読売文学賞)の他『悪党(ピカロ)が行く‐ピカレスク文学を読む‐』など多数。

内容説明

「太陽王」と称されたフランス史上もっとも名高い王、ルイ14世。72年という長き治世の最大の業績―絶対王政と「ヴェルサイユ」の発明を、フランス文学研究の第一人者ならではの視点で語り尽くす、本格・痛快・歴史評伝!

目次

ルイ十四世の誕生
策士マザランの計略
宰相マザランと黒い枢機卿
個性豊かな陰謀の脇役たち
血塗られた内乱の結末
偉大なる、苦い初恋
マザランの死がもたらしたもの
「二人の王は要らない」
宮廷社会のパラドックス
壮絶なる宮廷サバイバル〔ほか〕

著者等紹介

鹿島茂[カシマシゲル]
仏文学者。明治大学国際日本学部教授。専門は19世紀フランス文学。1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど数多くの受賞歴がある。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

31
ルイ14世と言えば、まず多くの人々が思い浮かべるのが太陽王というニックネーム。72年もの在位期間はフランス史上最長で、フランス王朝の最盛期を築いた。幼少時に寝室まで押し掛けられトラウマとなったフロンドの乱が起こったり、アレクサンドル=デュマの『鉄仮面』に描かれたような出生の謎が噂されたりしたが、精神的にタフ。そのとばっちりを受けたのが王弟フィリップ。女性関係も初恋こそ破れたものの、その後は狙った女性は全てゲット。太陽王が照らさなかった部分、見ようとしなかった部分を、平易な文章でユーモアを交えて綴っている。2017/03/23

春ドーナツ

19
サブタイトルにある発明の「からくり」を詳細に入門的に論じたのが本書となる。鹿島さんの筆にかかると両者はほど良くミックスされる。と言いつつも、私の場合以下のような文章と対峙すると・・・。「保有官僚が(略)有給であったため、官職の増加が一時的には国家財政を潤しても、その数が膨大になれば、(略)国家財政の大きな圧迫要因となったのです」・・・。からくりという構造はアメーバのように増殖する(と思う)。ミニマムな点を端折(はしょ)ると「わけわかめ」になるのだろう。相対的に人間ドラマはシンプルに思えてしまう不思議さよ!2018/07/30

getsuki

9
太陽王・ルイ14世の生涯を描いた評伝。フランス絶対王政の体現者という印象しかなかったのだが、スーパーアイドル・ルイ14世の作り方と言い換えると俄然楽しくなる。いい意味で裏切られた気分だった。ルイ14世が確立させた宮廷儀礼を「ドーダの滝」と表現し、貴族は日々「神経労働」に従事していたというくだりでワンマン社長の取り巻きが脳裏に浮かんでしまい、笑いが込み上げて仕方がなかった。晩年に向かうにつれて輝きを失っていく彼の姿に空しさを覚えてしまったのは、私だけなのだろうか。2017/03/04

ジュンジュン

7
軽妙な語り口は著者の強み。宮廷で繰り広げられる情事を「フランス書院文庫」となぞらえた所は思わずクスリ(笑)。ただ後は気になる点ばかり。先行研究書からの孫引きが多すぎる、おまけに巻末に参考文献表記なし。内容も行動原理をすべて「ドーダ理論」("どうだ"すごいだろという自己顕示欲の発露)で統一。いくらなんでも強引過ぎる。僕的印象で言えば、他の真摯な研究者からそのまま食材を持ってきて、ドーダ理論で味付けしただけの料理みたい。2020/01/06

ゲオルギオ・ハーン

3
かの太陽王ルイ14世の本。彼個人の女性関係やヴェルサイユ宮殿関連、人間関係と性格形成に絞って書いている。歴史書というより歴史書風のエッセイなのでがっつり太陽王を知りたい人や既にある程度知っていると少し物足りないかも。2018/09/28

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