内容説明
小早川咲、34歳。夫を事故で亡くし、息子の航と15年ぶりに戻った地元・葉山で、咲は周雲龍という中国人青年と出会う。事故で傷付いた航の心を開くため、釣り船の船頭である周と毎日一緒に釣りをすることに…。穏やかに笑い合う日々を過ごし、自然と惹かれ合っていく2人。やがて秘密の合図を使ったメッセージを送りはじめるが…。喪失と再生との間で揺れ動く想い。不器用な大人たちの切ない恋を描く上質の恋愛長篇。
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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8
初版2011年。出会ったタイミング。話したこと。一緒に楽しんだ釣り。一つひとつがつながって、今の自分がある。あのとき、こうしてたら、、、今は違っていたのかな。人生って、難しい。エンディングがつらくて、寂しくて。主人公と自分を重ねて、テンションダウンです。2013/12/07
ゆうき
5
すごくよかった。あとがきにも書いてあったけど虹のような恋。ふいにあらわれ必ず消え去る…切なくて哀しい話だったけど前向きになれる話でした。2011/02/22
R2
3
自ら別れを告ぐ恋って、哀しい。けど、あとがの著者の考え通り、それが美しく前向きになれいいと思う。これが、今の自分には辛いとこ。2014/07/12
ツキスミ
3
とても読みやすい、恋の話。結末にハラハラしたが、あとがきを読んで、納得。 2011/07/18
Sachiko
2
人が結ばれるには、気持ちだけではなくタイミングもあるんだなぁ…2022/01/03