出版社内容情報
ハイデガーの弟子、ユダヤ人のハンス・ヨナスはその生命・技術倫理で国際条約などに広範な影響を与えた哲学者。彼の思想は、師・ハイデガーがナチスを賛美するという衝撃やアウシュビッツ収容所で母親を亡くすという悲しい経験に思索を重ね練り上げられた。「人は未来世代へ責任を取りうるのか?」原子力発電やゲノム編集など今なお発展し続ける技術と生命への問いに対し、まさに必要とされるヨナス哲学の入門書。文庫化にあたり、「補論 『存在と時間』とヨナス」を書き下ろし掲載。
【目次】
はじめに
凡例
第一章 ヨナスの人生
第二章 テクノロジーについて―技術論
第三章 生命について―哲学的生命論
第四章 人間について―哲学的人間学
第五章 責任について
第六章 未来への責任の基礎付け
第七章 神について―神学
おわりに
補 論 『存在と時間』とヨナス
読書案内
文庫版あとがき
内容説明
師・ハイデガーがナチスを賛辞するという衝撃や、アウシュヴィッツ収容所で母親を亡くすという悲しい経験に思想を重ね練り上げたユダヤ人哲学者ハンス・ヨナス。彼の生命・技術倫理の思想は欧米で高く評価され、現代の国際条約などに広範な影響を与えた。「人は未来世代へ責任をとりうるのか?」原子力発電やゲノム編集など今なお進歩し続ける技術と生命への問いに対し、まさに現代に必要とされるヨナス哲学の日本初の入門書を文庫化。
目次
第1章 ヨナスの人生
第2章 テクノロジーについて―技術論
第3章 生命について―哲学的生命論
第4章 人間について―哲学的人間学
第5章 責任について―倫理学1
第6章 未来への責任について―倫理学2
第7章 神について―神学
補論 『存在と時間』とヨナス
著者等紹介
戸谷洋志[トヤヒロシ]
1988年、東京都生まれ。哲学専攻。関西外国語大学准教授。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。第31回暁烏敏賞(2015年)、第41回エネルギーフォーラム賞優秀賞(2021年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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