実像―広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実

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実像―広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実

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  • サイズ 46判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041086155
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

 聖人(マザーテレサ)にされた母は、「人間」でいたかった。
 圧倒的な善行を施す一人の女性。だが、その原点は一切謎に包まれていた。
 秘してきた情と業に迫り、偶像を求め、作り、弄ぶ時代を撃つ。

●「ただいま」「おかえり」を知らずに育った子。
●小学生で覚せい剤を親からうたれた子
●モヤシを盗んで飢えをしのいだ子 etc.

 彼らを救ったマザーテレサと呼ばれる人がいる。
 本名よりも「ばっちゃん」の通称で知られる女性、中本忠子。
 彼女は広島市にあるアパートを拠点に約四〇年にわたり、非行少年をはじめ、
生きづらさを抱える人たちに無償で手料理を提供し、生活の立て直しを支援し続けてきた。
 その圧倒的な善行はメディアに取り上げられ、意に反して急速に聖人化される。
ところが、肝心の活動の動機は一切謎のままだった。
本人、親族、そして「家」に集う人々へ取材を重ね、秘してきた情と業に初めて迫る。
 それは、偶像を求め、作り、持ち上げては貶める時代の闇を払うことでもあった! 
 
 称賛か嘲笑か。二極化する時代、偶像化された者は、その虚像に囚われ続けなければならないのか!?
 渾身のルポルタージュ!

【目次】
序 章 「ばっちゃん」と「中本忠子」――二十五秒のスピーチを聞いて
第一章 基町の家――卵焼きを囲んで
第二章 孤独と空腹――立ち直りのために「立て直す」
第三章 「木に登ったが下りられず」――ドーナツの穴を埋め続けて
第四章 平和都市ヒロシマの足下――人々は見捨てられてきた
第五章 母の背中――息子も里親になった
第六章 ルーツ――お嬢様から母に
第七章 遠いところで――祈りは皿に込められた
終 章 家族――よその子であれ、わが子であれ
 あとがき
 主要参考文献

内容説明

本名よりも「ばっちゃん」の通称で知られる女性、中本忠子。彼女は広島市にあるアパートを拠点に約四十年にわたり、非行少年をはじめ、生きづらさを抱える人たちに無償で手料理を提供し、生活の立て直しを支援し続けてきた。その圧倒的な善行はメディアに取り上げられ、意に反して急速に聖人化される。ところが、肝心の活動の動機は一切謎のままだった。本人、親族、そして“家”に集う人々へ取材を重ね、秘してきた“情と業”に初めて迫る。それは、偶像を求め、作り、持ち上げては貶める時代の闇を払うことでもあった!渾身のルポルタージュ!!

目次

序章 「ばっちゃん」と「中本忠子」―二十五秒のスピーチを聞いて
第1章 基町の家―卵焼きを囲んで
第2章 孤独と空腹―立ち直りのために「立て直す」
第3章 「木に登ったが下りられず」―ドーナツの穴を埋め続けて
第4章 平和都市ヒロシマの足下―人々は見捨てられてきた
第5章 母の背中―息子も里親になった
第6章 ルーツ―お嬢様から“母”に
第7章 遠いところで―祈りは皿に込められた
終章 家族―よその子であれ、わが子であれ

著者等紹介

秋山千佳[アキヤマチカ]
1980年生まれ。東京都出身。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。記者として大津、広島の両総局を経て、大阪社会部、東京社会部で事件や教育などを担当。2013年に退社し、フリーに。九州女子短期大学特別客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

72
広島で40年近く非行少年たちに無償で料理を提供し、更生を支援し続けている中本忠子さん。「ただ差別するんじゃなくて、この子たちの背景を考えてやってほしいんよ」と語る中本さんの深い愛情と献身的な活動に、胸が熱くなる。それを「広島のマザーテレサ」などという言葉で偶像化し虚像化するマスメディアに問題があることも理解する。しかし、一方、このルポのように、本人が語りたくないという過去を暴き出し、それを「実像」だと世間に露わにする行為が、許されていいのだろうか。ジャーナリストを自称される著者の姿勢に、強い疑問を感じる。2020/08/17

Kei.ma

10
終戦を迎えた1945年。それから30年経って地元球団赤ヘルが歓喜の初優勝を遂げた。その数年後、主役である中本忠子さんは、悪さをするのは腹が減っとるからじゃけんと思い少年達に無料で食事を提供することを始めた。ばっちゃん、人々は彼女をこう呼ぶ。この本を通じて、偉大な取り組みが実際にあることに驚き、その上、扶助の輪が地域に広がっている奇跡を知って、大きな感銘を受けた。作者は、読者を飽きさせないためか活動の原点をしつこく追っていた。だが、作者の努力すら、ひた向きなばっちゃんの前では霧消していたように感じられた。2019/11/14

y

8
「誰かを守ってあげようとした時に人は強くなる」全てを貫く一言だと思った。現代、人との関係性が薄れていく中で、「ばっちゃん」という存在が、事のほか大きく見えるのは、この精神の有無ではないか?それにしても著者は踏み込んだな。表に出てこない裏の事情に切り込み、あるがままの人間中本忠子を描き出した。家のこと、戦争のこと、被爆のこと、自身の子供のこと、子育てのこと。誰にも触れられたくない過去があり、悲しみがあり、傷がある。しかしながら、虚像で作られた英雄よりも人間らしい「ばっちゃん」に、もっと親近感と尊敬を抱いた。2021/01/03

ふゆ

8
図書館の本なのでそんなことはしませんが、年に1冊くらい読み終わったあと投げつけたくなる本に出会います。利用されている、と思いました。外側の人間に。格好の素材だもんね、被爆地に政治にルポに自分の箔に。中本忠子さんのお話はとても有名で、それで良くない?なぜ人がそれを語りたくないのか、なぜわからないの?日経新聞の紹介だったので手に取りましたが、そうねえ、ノンフィクションの嫌いなところてんこ盛りでした。2020/04/12

peace land

7
非行やおちこぼれなどは、本人でなくもっと前に問題があるというのは、本当にそうです。だから子供だけでなく、大人にも食べさせるのですね。子供食堂などができてきましたが、なかなか規則を超えてやるのは難しい。 ただひたすら子供を植えさせない、満腹感を味わわせるということに共感しました。この人の過去は過去のままで良いと思う。暴いても今につながるものは出てこない。ばっちゃんはばっちゃんで良いと思いました。子供たちもそう思ったでしょう。2020/02/11

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