出版社内容情報
冬休みが明けて寮に戻った宗田真響は、鈴原泉水子の変化に気がつく。彼女の告白を聞き相楽深行との仲が進んだことを知った真響は「チーム姫神」内のバランスを危惧する。陰陽師、戸隠、山伏…様々な出自の生徒で混成される「チーム姫神」は、今や人間の世界遺産を審査する視察団から注目される存在だ。真響はチーム内の上位に着くことで、戸隠宗田の一族から認められ発言力を得るつもりでいた。三つ子の弟、真夏の将来を確保する、ただそのためだけに。タイミングを合わせたかのように、学園初の大掛かりなスケート教室が計画される。スポンサーは宗田家。一族の思惑がわからず戸惑う真響の前に現れたのは、アメリカに留学中の従兄弟の克巳だった。彼は自分こそ真響の望みを全て叶えられる結婚相手だと宣言し、自分を選ぶよう手を差し伸べるのだが……!? 他に「九月の転校生」「相楽君は忙しい」「影絵芝居」を収録したファン待望の新刊。
内容説明
宗田真響の視点で描く、「最終巻」その後の物語。冬休み明け、泉水子と深行の関係が強まったことを知った真響は「チーム姫神」として不安を抱く。折しも大がかりなスケート教室が開催されるが、そこに現れたのは真響の従兄弟克巳だった。彼は、自分こそ真響に最もふさわしい相手だと宣言、彼女に手を差し伸べるのだが…!?(他短編三本収録)
著者等紹介
荻原規子[オギワラノリコ]
東京生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。『空色勾玉』(福武書店)でデビュー。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で、産経児童出版文化賞・JR賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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