RDGレッドデータガール―氷の靴 ガラスの靴

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041060704
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

冬休みが明けて寮に戻った宗田真響は、鈴原泉水子の変化に気がつく。彼女の告白を聞き相楽深行との仲が進んだことを知った真響は「チーム姫神」内のバランスを危惧する。陰陽師、戸隠、山伏…様々な出自の生徒で混成される「チーム姫神」は、今や人間の世界遺産を審査する視察団から注目される存在だ。真響はチーム内の上位に着くことで、戸隠宗田の一族から認められ発言力を得るつもりでいた。三つ子の弟、真夏の将来を確保する、ただそのためだけに。タイミングを合わせたかのように、学園初の大掛かりなスケート教室が計画される。スポンサーは宗田家。一族の思惑がわからず戸惑う真響の前に現れたのは、アメリカに留学中の従兄弟の克巳だった。彼は自分こそ真響の望みを全て叶えられる結婚相手だと宣言し、自分を選ぶよう手を差し伸べるのだが……!? 他に「九月の転校生」「相楽君は忙しい」「影絵芝居」を収録したファン待望の新刊。

内容説明

宗田真響の視点で描く、「最終巻」その後の物語。冬休み明け、泉水子と深行の関係が強まったことを知った真響は「チーム姫神」として不安を抱く。折しも大がかりなスケート教室が開催されるが、そこに現れたのは真響の従兄弟克巳だった。彼は、自分こそ真響に最もふさわしい相手だと宣言、彼女に手を差し伸べるのだが…!?(他短編三本収録)

著者等紹介

荻原規子[オギワラノリコ]
東京生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。『空色勾玉』(福武書店)でデビュー。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で、産経児童出版文化賞・JR賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

不自他

209
特典や書き下ろしをまとめた短・中編集。深行君は宗田姉弟や高柳君に比べ、異能も人脈も明らかに劣っているのに本当によく頑張っている。『自分の手足を動かす範囲でかなうことくらい、最後まで努力してやるよ』という台詞に、彼らしい達観しつつ展望を持ち続ける逞しさが溢れていた。また真響さんの悩みが少し晴れて良かった。宗田家での苦労はまだ続くでしょうが、真夏くんの機転により大きな成果を残せたので形勢は変わっていくのでしょう。大変面白かったので文庫化したらそちらも買いたいです。2017/12/23

風眠

196
なんでもない日にもらうプレゼントって、とっても嬉しい。この本を手にした時、そんな嬉しさだった。続編はもう無いだろうなって思っていたから、なおさら。深行目線のスピンオフ的な短篇3つと、がっつり続編、読み応えたっぷりの中篇がひとつ。あぁなんて豪華なプレゼントなんだろう!気になっていた泉水子と深行の恋の行方。このあたりの事は、あぁもぅじれったい!教えてよ!って、やきもきソワソワ。完全に語り手・真響と同じ心境だった(笑)スケート合宿、バレンタイン、新たな恋の予感?とはならないのがRDGらしさ。可愛くて微笑ましい。2018/02/16

ままこ

108
RDGスピンオフ。中三の初夏から高一までの深行視点。クールなイメージの深行だが泉水子への想いは初々しくてニヤニヤ。タイトル『氷の靴 ガラスの靴』は真響視点のスケート宿泊学習での出来事。三つ子が絡んだハラハラとした展開。面白かった。酒井駒子さんの装画も素敵な大好きなRDGシリーズ〈チーム姫神〉大学生編も読んでみたいな。2018/05/09

mocha

96
深行の短編3本と真響の中編。本編からかなり空いたので思い出せないことも多く、1巻から読み返したくなった。表題作は読み応えがあったけれど、やはりスピンオフよりも本編の続きが読みたい。チーム姫神や今回出てこなかった雪政や両親にもっと活躍してほしいな。今作も楽しかったけれど、それだけにまたその先を知りたい気持ちがぶり返した感じ。2018/02/27

pukupuku

91
いやぁ,なんでかよく分からないんだけど,このシリーズの空気感が手放しで好き。泉水子の健気さ,脆さ,力強さ。深行の醒めた感覚と燃える(萌える)闘志(ツンデレともいう)。宗田三きょうだいの結束力と包容力と統率力。姫神,山伏,忍びに陰陽師,人ならぬものの数々。全てのものが導きあう絶妙のバランス。いつもこの物語の独特の世界観に引き込まれ,読んでる間、周りの音が聞こえなくなる。2018/04/09

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