明治ガールズ―富岡製糸場で青春を

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明治ガールズ―富岡製糸場で青春を

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041057261
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「わたし、富岡製糸場に参ろうと思います」時代を動かした、少女達の物語!

内容説明

江戸から明治に時代が移ってすぐのこと。松代藩の中級武士だった横田家の娘・英は困惑していた。降って湧いた縁談を前に、身分違いの幼なじみへの淡い想いが、胸にある。一方、区長を務める英の父もまた、困惑していた。富岡にできる最新の製糸場のため、工女を集めねばならないのだ。その話を聞いた英は、縁談を先延ばしにするために、つい言ってしまう。「わたし、富岡製糸場に参ろうと思います」そして英の言葉をきっかけに、少女たちが集まって…。初めての長旅、共同生活、そして仕事。あの時代、あの場所で生きた少女たちの、瑞々しい青春記録。人気脚本家、小説初挑戦作。

著者等紹介

藤井清美[フジイキヨミ]
脚本家、演出家。筑波大学在学中に劇団青年座文芸部に入団。多数の舞台脚本、演出を手掛ける。2000年『The Last 10 months~10か月~』で日本テレビシナリオ登龍門優秀賞を受賞し、映像の世界にも活躍の場を広げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mocha

100
長野・松代から富岡製糸場へ働きに行った16人の少女たち。みな身分違いの恋、封建的な家など辛い思いもそれぞれに抱えている。それでもフランス人との交流で文明開化を肌で感じ、仕事への誇りを持って前へ進んでいく姿がいい。主人公の英は実在の人物。その名字にああ、あの人と結ばれたのか…と知る。明治の少女達が身近に感じられ、とてもいい話だった。2018/02/10

はる

73
まるで朝ドラのよう。故郷から遠く離れた富岡で、工女として働くことになった16人の少女たちの青春。時には団結したり、時にはケンカしたり。ライバル視してくる少女もいて、大勢の女子のワチャワチャした雰囲気が良く出てますね。ただ、一つ一つの場面は面白いのですが、少し詰め込み過ぎな感が否めません。そのため全体として散漫とした印象になってしまっているのが残念。少女たちそれぞれの背負ったものをもう少し描いて欲しかったです。少女たちの古風で上品な言葉使いは素敵でした。2017/09/10

ぶんこ

53
富岡製糸場の女工さんの話で、女工哀史のようなのだったら読むのが辛いと思ったのですが、読後感爽やかな実話を基にした小説でした。明治の世になって衰退激しい松代藩。その故郷の繁栄を養蚕からの製糸技術を学ぶためにと信念を持って働きに出た16人の少女たち。同じ働くのでも、故郷の為に役立ちたいとの夢を持っているからでしょうか、志の高さに胸がすく。富岡製糸場には行ったので、松代に行ってみたくなりました。2017/09/19

itica

53
富岡製糸場に初代に入場した信州松代の16人の少女たち。家から遠く離れた初めての場所で機械相手の慣れない仕事と共同生活。反りの合わない者、体調を崩す者など日々何かしら起こる中で、技術を会得するために励む彼女たちの姿が溌剌としていて清々しく映る。そして中心的少女「英」の成長や恋も描かれている。全体を流れる空気は明るく、富岡製糸場ガールズの青春群像と言った印象。 2017/08/04

はれひめ

43
朝ドラのテーマに推したいお仕事物語。富岡製糸場と言えば女工哀史。実は明治初期日本各地から志願して集められた乙女たち。女子校女子寮は今ま昔もかしましくて、郷土の誇りを胸に(長州藩の気骨は今も健在と聞く)自ら富国強兵の一端を担う乙女たちが眩しい。表紙からしてラノベで中高生にも読み易いでしょう。2020/11/16

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