バック・ステージ

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041051924
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

新入社員の松尾はある晩会社で、先輩の康子がパワハラ上司の不正の証拠を探している場面に遭遇するが、なぜかそのまま片棒を担がされることになる。翌日、中野の劇場では松尾たちの会社がプロモーションする人気演出家の舞台が始まろうとしていた。「離婚したばかりのシングルマザー」「再会した同級生」「舞台に抜擢された新人俳優」「認知症の兆候が表れた大女優」舞台の周辺では、4つの事件が同時多発的に起き、勘違いとトラブルが次々発生。バラバラだったパズルのピース、それが松尾と康子のおかしな行動によって繋がっていき……。すべてのピースがピタリとはまったラストに、思わず「ビンゴ!」。毎日ストレスフルに働くあなたを、スッキリさせる「気分爽快」ミステリー!

内容説明

新入社員の松尾はある晩会社で、先輩の康子がパワハラ上司の不正の証拠を探す場面に遭遇するが、なぜかそのまま片棒を担がされることになる。翌日、中野の劇場では松尾たちの会社がプロモーションする人気演出家の舞台が始まろうとしていた。その周辺で4つの事件が同時多発的に起き、勘違いとトラブルが次々発生する。バラバラだった事件のピースは、松尾と康子のおかしな行動によって繋がっていき…。

著者等紹介

芦沢央[アシザワヨウ]
1984年生まれ。千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

266
芹沢央さん2冊目。パワハラ上司をギャフンと言わそうと、先輩OL・康子と新人・松尾が悪行の証拠を探す『序幕』&『終幕』に挟まれる形でリンクしてゆく4つの話……各々が巧みに練られた簡潔な話で、胸がキュンとする話あり、ハラハラするサスペンス調ありで、変化に富んでいる。そこには、親子の情愛、ピュアな恋愛、芝居への情熱など、心地好い情感が描かれていて素直に共感できる。展開も台詞もスピーディーで、267ページの中に芦沢さんの才能が凝縮された「エンタメの見本」と言える作品だと思う。康子&松尾シリーズを創って欲しい!2017/10/10

Yunemo

231
読後感、何だかほんわりとしたまま。というより、表題「バック・ステージ」の意味を舞台部門にだけ感じたままに。ここまで想定して一つ一つの物語を記したのかな。序幕と終幕の書下ろしで辻褄合わせ?なんてことを一人想いで。著者の別な意味でのこの感覚もいいなぁー。落ち着いて、安心してそして滑らかな感覚のままで最後まで。変に片意地張らずに、深読みしなくとも、伝わる感じが単純なまま響いてきてます。役者の在り方、上司の在り方、全く違ってるのに、バックステージという語感で妙な納得感。最後にカーテン・コールで現実に引き戻されて。2017/12/10

ウッディ

230
アイドルと人気女優のダブル主演、ベテラン女優と実力派俳優が脇を固め、原作は人気ファンタジー作家、脚本・演出は役者であれば誰もが出たがる嶋田。そんな人気の舞台の周辺で繰り広げられる人間模様。関係なさそうな話が少しづつ繋がってくる。パワハラ上司のラストはスッキリしたけど、少し展開が強引なのは、芝居の世界観を意識しているのか?ちょっと違和感ありでした。特に「始まるまで、あと五分」はキュンとする話だけど、伊藤さんの人違いは、強引すぎるような‥。誰もが、何者かを演じないといけない時がある、そんな物語でした。 2018/03/01

ナイスネイチャ

187
図書館本。連作短編集でしたが、プロローグとエピローグを書籍化するために書いて無理やり連作にした感。ただ短編1つ1つはものすごく面白い。いやミスってほどではないですが、味は出てました。2018/01/05

takaC

179
慌ただしかったよ。第一章から第四章は無くても問題ないような気もする。(笑) 2018/02/01

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