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きのうの影踏み

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041032077
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

どうか女の子の霊が現れますように。おばさんとその子が、会えますように。交通事故で亡くした子を待ちわびる母の願いは祈りになった――。辻村深月が”怖くて好きなものを全部入れて書いた”という本格怪談集。

内容説明

怪談には死者の“思い”が込められている。人の喪失に寄り添ってきた文学に、辻村深月が心血を注ぎ込んだ。失った“大切な誰か”を思い出して読んでほしいと願いながら。辻村深月の新境地!絆を感じる傑作短篇集。

著者等紹介

辻村深月[ツジムラミズキ]
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞受賞。12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

772
辻村深月は新作中心にコンスタントに読んでいる作家です。表紙、イラストからホラーだとは思わず、読み始めましたが、私小説的ホラー短編集です。ホラー、ミステリ好きの著者が楽しんで書いているよう気がします。どの作品もじんわりと怖さが伝わって来ます。『十円参り』、『手紙の主』がオススメです。2015/12/22

zero1

608
都市伝説や怖い話を辻村が描く。宮部、朱川テイスト?「十円参り」は各地に似た話があるだろう。「手紙の主」は意味不明の怖さと繋がりに「リカちゃん電話」を思い出した。「ナマハゲと私」はブラック。低温火傷「ナモミ」が語源とは知らなかった。「遠野物語」など民俗学はホラーの源?「タイムリミット」は「リアル鬼ごっこ」(山田悠介)や直木賞候補の「となり町戦争」(三崎亜紀)と似た世界。「七つのカップ」は「星のかけら」(重松清)を思い出した。初めて読んだ際は物足りなかったが、再読して作品の深さがより理解できた。2019/03/19

風眠

599
「本作は全くのフィクションではなく、現実と地続きの物語です。″身近な誰かの血の通った物語〟ということを大切にして書きました。」辻村深月が物語に込めた想い。この「想い」がまっすぐに私の中に入ってくる。時に首の後ろから、時に胸の奥のほうから、そっと。全くのフィクションではないから、答えの無い結末にソワッとし、身近な誰かの血の通った物語だから切なくてジンとする。これはそんな短篇集だ。私たちが生きている今日は、もう亡くなってしまった誰かの昨日とつながっている。あの世とこの世の境界なんて、本当は無いのかもしれない。2016/05/21

takaC

507
怖い話集なんだろうと思うが、ぼんやりした話が多くて、ナマハゲ話以外はあんまり怖くなかった。だまだまマークは巧く書いたら怖くなりそうなのに外しててもったいない。2016/08/09

ダイ@2019.11.2~一時休止

395
ホラー短編集。残酷描写なんかはないのでホラーが苦手の人でも大丈夫かも・・・。十円・ナマハゲ・噂地図なんかがチョット怖い。2015/10/09

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