内容説明
ついに激突。リアム&エドワードvs.あの“教授”!ホームズに憧れ、少年探偵団に入り、名探偵の背中を追いかけていたリアム。しかし、彼は愛していた父の「裏切り」と、大切な仲間傷つけた自分の「罪」に押し潰されそうになっていた。「きみは悪魔を退治するべき運命にある」。友達の子爵・エドワードの言葉が、リアムに再び正義と勇気の火を灯す。2人はお互いの父を、仲間を弄んだ強大な犯罪者に立ち向かう。
著者等紹介
真瀬もと[マナセモト]
1999年、本来敵役のモリアーティ教授を主役に据えたホームズ物のパスティーシュ『シャーロキアン・クロニクル エキセントリック・ゲーム』で、新書館「ウィングス小説大賞」を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブックマスター
35
シリーズ最終巻、ということですごくゆっくり読みました。いやいや、最初から衝撃的な展開でびっくり。まさかあの娘が…、と驚きつつ新たな事件に興味津々。そして辛すぎるリアムの心情にはかなり胸が痛く、1巻のマイケルとの仲睦まじい姿が何度も頭の中を過る。前巻・前々巻のリアムの明るさが無いと、こんなにも重い話に感じられるとは…。けれども、エドワードやイレギュラーズの仲間たちに支えられたおかげで乗り越えられて良かった!!イヴとは離れてしまったけど、その辺はまたいつか。大好きなシリーズなので聖典読んでから再読します!2015/11/05
シアン
10
シリーズ第3弾にして、完結編。初っぱなから衝撃的な展開だったが、シリーズの中で一番面白かった。リアムの成長、友情、推理と盛りだくさん。そして、さらに続編がありそうな終わり方には期待をしてしまう。2016/07/02
ブラックティー
10
なんだかもっと続くシリーズのような気がしていたので、今作で完結というのに驚きましたが、すべての謎が明かされ、主人公たちもそれぞれの道を選び進んで行く、とてもきれいな終わり方だったと思います。彼らの先行きが気にならないといえば嘘になりますが・・・。それにしても、リアムが「給仕のビリー」に行きつくとは!こういう仕掛けがあると大喜びしちゃいますね。モリアーティとモランの関係が、黒ダイヤの行方を巡って微妙に変化したという設定も良かったです。あの時代に既にカオス理論を語っちゃう恐るべき教授が素敵でした。2013/03/17
六花
7
3巻目。殺された父親がアイルランド独立運動組織の暗殺者だったと知ってしまったリアム。真実を受け入れられないまま、少年探偵団として憧れのホームズのため歌姫焼死事件を追う。最初はヤサグレてたけど、仲間達との絆により前を向けるようになったリアム。彼の明るさと強さが眩しい。盲目の少女イヴとの別れでは男を見せたリアム君。成長した2人が再会する物語を凄く読みたくなった!2017/03/25
sleep@芒羊會
7
ホームズ本編での謎が、すっきり解けたので、満足。…というか、本編はいろいろと端折りすぎだと思うのね。(-_-;)ワトソンの記録、っていう文体をとってるから仕方ないけどさ。 しかし、アイリーンはどんどん本編でのイメージとかけ離れていくなぁ。…この話を読んで、「ホームズが敬愛する女性」っていうのが、別の意味に思えてきてならないのですが。どうでもいいけど、その後のイヴとリアムがどうなるのか気になって仕方ない。 2013/08/18