出版社内容情報
中学生の孫の態度がガラッと変わり、不思議に思っていたら、孫の机の前におばあちゃんの絵手紙が貼られていた…。絵手紙は生きている。眠っている小さな心を覚まして生きる力を与える不思議な力があるのです。
内容説明
おばあちゃんの絵手紙には人の眠っている小さな心を覚まして、生きる力を与える不思議なものがある―。丸亀城で12年、絵手紙を描くおばあちゃんの周りには日本中から、海外から人が集まってくる。
目次
春
夏
秋
冬
著者等紹介
十河博子[ソゴウヒロコ]
1936年(昭和11年)神奈川県横浜市生まれ。裁判官の父親の転勤に伴い、一家で満州へ。終戦から1年後の1946年8月、引き揚げ船で佐世保に上陸。1955年、結婚し、香川県丸亀市の住人となる。2男1女を授かり、主婦業に専念。夫の死後、丸亀城にて、お城のスケッチを描き始める。やがてスケッチする周囲に大勢の人が集まるようになり、交流が生まれたことから、「お城サロン」と呼びならわすようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さすらいのアリクイ
18
日本経済新聞の文化面でこの本の著者、十河(そごう)さんが香川の丸亀城に来られた方たちに自作の絵手紙をプレゼントするという活動を知り、その活動の面白さに興味を持ったので買って読みました。著者の十河さんの人生や活動だけではなく、絵手紙を貰いに来たり十河さんに日本全国や海外から会いに来られた方たちのことも書かれています。この本を読むと、十河さん、会いに来られた方のことをよくご覧になられていらっしゃるなと。「絵手紙にはいろんな役目がある。様々な出会いとドラマが生まれる」(本の中より)光景が見えてきそうな本です。2016/07/21
こうちゃ
15
☆3.5 香川県の丸亀城で絵手紙のオープンギャラリー(お城サロン)をしている十河さん。絵手紙を渡した方々との交流を、その絵手紙と共に掲載。胸が熱くなるエピソードばかりで、一度自分も〔お城サロン〕を訪れてみたいと思った。2016/01/27
ひめぴょん
12
丸亀城のおばあちゃんにもらった絵手紙をお掃除中に見つけた長女。そこに書かれていたのは「にっこり笑顔 たからもの」の言葉と黄色いバラ。それをもらったときのことを思い出しながら、検索して見つけた本。今の私の心に染みます。花や果実など植物の絵と言葉。十河さんが考えた言葉なのか。自作の絵手紙を無料でプレゼント。どれにするかはもらう人が選ぶ。その人がそのときに必要としている言葉がそこにある。そして、おばあちゃんとお話で何か救われる思いをする人もいる。あのときもにこやかな笑顔だった。その出会いによろこびを感じる人がい2023/10/26
だいきち
1
足を引っ張るより手を引っ張れ、というようなひとことがしみた。やさしい絵手紙と、おばあちゃんの笑顔にすくわれる一冊。2016/10/04
wakazukuri
0
ほっこり、あったかい。おばあちゃんの人柄で出ていていいなぁ~。「お城のおばあちゃん」というタイトルもいい! 日本全国また海外の方にも、その絵手紙がみんなを元気づけ、いろんな方が丸亀城のおばあちゃんの所にやってくる。ご主人が亡くなった寂しさから始めたそうだが、人生いくつになっても遅いと言うことはないと言うことを、また知らされた気がする。1人じゃあ生きて行かれず、人生持ちつ持たれつ、おばあちゃんもまたみんなから元気をもらっているのだと思う。2016/11/15