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出版社内容情報
ブリューヌの王都に向かったティグルを待ち受ける罠とは――TVアニメも好評を博した大人気の最強美少女ファンタジー戦記、波乱の急展開!
内容説明
ブリューヌ王国に侵略したザクスタン軍を撃破するため、月光の騎士軍を結成して、その緒戦を勝利に導いたティグル。王都ニースで戦況を見守る王女レギンの下を訪れたが、王宮は謀略の渦巻く魔窟となっており、凶悪な魔手がティグルに忍び寄る。戦場の敵はザクスタン軍だけにとどまらず、因縁の深いあの男の登場により、ブリューヌの地を舞台とした戦乱は、新たなる局面を迎えることに。一方、ジスタートでは新たに煌炎バルグレンを継承した戦姫フィグネリアがヴィクトール王に謁見していた。幾つにも重なり合う陰謀と戦いを目前に、英雄となった少年は、戦友たちと共に未曾有の混乱を収束させることができるのか―大ヒットの最強美少女ファンタジー戦記、急転直下の第12弾!
著者等紹介
川口士[カワグチツカサ]
1979年生まれ。2006年、第18回富士見ファンタジア長編小説大賞にて『戦鬼』で大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
49
ザクスタン軍を退けたティグルたち月光の騎士軍は王女レギンの下に無事辿り着くも、そこではティグル、レギンを暗殺しようとする勢力がおり…な話。ブリューヌにおいて蔑視の対象となる弓の使い手であるティグルの成功と前例の無い女王レギンへの不満や嫉妬によって起こされた争いのせいで頼もしい仲間が倒れていくのはやっぱりツライですね。ザクスタンとの争いも区切りがついたと思ったら、最後の最後にとんでもないネタバラシもあったりと3部は波乱続きな模様。なぜそんな事になったのか、次巻を早く読みたいです。2015/07/24
よっち
42
ブリューヌ王国に侵略したザクスタン軍を撃破するため月光の騎士軍を結成し、緒戦を勝利に導いたティグルが内乱に巻き込まれる第十二弾。レギンは王位にこそ就いたものの、その地位や内情が依然として不安定なことがうかがえる描写で、レギンと同様に難しい立ち位置のティグルも、配慮から思うようには動けなくてもどかしい状況でしたね。そんな中での叛乱からザクスタンとの対決とギリギリ続きの状況をようやく乗り切ったと思ったら、最後の最後でまさかの展開に唖然。新展開もありそうですが、続きが気になるので早めの次巻刊行でお願いしますよ。2015/07/22
T.Y.
37
王宮入りしたティグル達。王宮に勤めることを決めるティグルだが、そこで叛乱が起きる。ガヌロンもついに本性を見せて彼の前に現れ、個人戦、黒弓の力での魔物との対決、それに合戦と各種見せ場も揃う。何より政治戦略レベルでの幕引きと、そこで主人公が自らの政治的無力を思い知る展開が、王を目指すタラードとの再会と相俟って、政治的あり方を問わせる。新戦姫フィグネリアの活躍はまだないが、エレンと同じ夢を受け継いだ姉でもあり、同じテーマに集束するか。最後の歴史的語りでザクスタンは終幕となったが、最後で新たな激動。目が離せない。2015/07/26
Yobata
37
ザクスタン軍を撃破したティグルが率いる月光の騎士団達はブリューヌの王都ニースに到着すり。王女レギンはティグルの帰りを待ちわびていたものの,城内にはジスタートと裏で手を組んでいるとよく思わない諸侯がいる中でついに叛乱が起こり…。今回は王都内乱。着々と名声を高めていくティグルに前例のない女性の王として就任したレギンをよく思わない諸侯達がメリザンドを中心に叛乱。嫉妬や妬みの内憂は醜いものがあるな…。そんな下らない叛乱にオーギュストが巻き込まれてしまったのがすごい残念。レギンも一国の王として責務を果たすため→2015/07/23
ナカショー
33
面白かったです。前半でレギン王女の謀叛を阻止し、後半でザクスタンとの戦を勝利に終わらせたと思ったら、最後の最後でトンデモ展開に呆然としつつ次巻へ……。良いところで終わってしまって、続きが気になるところです。2015/08/08