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内容説明
放課後、気づけば異世界にいた普通の高校生・斉東暁斗は、再び日常を喪った…。見知らぬ鍵―記憶を代償に異能の武装を授ける“棄憶の鍵”―だけを手にして。最初に喪われたのは、クラスメイト西藤夕凪だった。放課後二人で話すあの時間は決して戻らない…。そして訪れる二度目の喪失。暁斗は突然時空の裏側・人々に忘却されたものでできた“喪失世界”で目覚めたのだった。そこで目にしたのは伝説上の狂騎士ランスロット、“冷酷な鎖”を操るゴスロリ少女理愛、そしてもう会えないはずの夕凪―。異世界との行き来の果てにある、暁斗の喪われた二つの日常の行方は…?「解き放て!“誓約武装”!!」キオクと代償のバトルアクション開幕!
著者等紹介
天埜冬景[アマノトウケイ]
第8回MF文庫Jライトノベル新人賞にて最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Dobject
4
微妙。設定を設定のまま提示されているような作品であった。亡くなった西藤夕凪を異世界を行き来して、復活させようとするコンセプトは良い。またそのための代償として西藤夕凪との記憶を行き来する度に亡くすという設定も良い。ただ致命的に異世界と敵キャラを構築出来ていなかった。異世界も白紙のままで提示するのも、敵キャラを歴史上の人物のまま採用するもの期待外れだ。前作のような独自性のある世界観を期待して失敗した。2015/02/04
彼方
3
喪った少女を取り戻す為に時空の裏側・喪失世界と現実を行き来し記憶を代償に戦うお話。設定はまあ良いものの夕凪に拘る理由や理愛と関係が深まっていく過程と悪い意味で肝心な所のテンポが早く感じましたね、そのせいで主人公の喪失感に深く共感しずらく記憶関連を上手く活かせてないような、記憶消去が強制的だったりバトルがつまらなかったりも残念。理愛みたいな不幸ヒロインは好きですしイラストもカラーとバトル以外は大体良かったのですが勿体ない作品だなぁ…最後のヒモendは悲しくも笑えましたし気が向いたら次巻も読んでみましょうか。2016/08/17
水輝
3
あらすじからは想像出来ない物語。代償系主人公だが、その代償がなかなかのハードモード。特にラストは胸が痛い。設定などは良かった。ただ、敵キャラに偉人を使う必要性があまり感じられなかったのが残念。次巻が気になるところ。2015/05/12
水無月冬弥
3
天埜冬景先生の #ラノベ セカイ系な話、悲壮感漂いまくりな世界設定と主人公の覚悟は凄いけど、なんか設定的に矛盾が漂っている気がするなあ。そこらへんの齟齬が読後感を微妙にしている気が。2015/05/04
真白優樹
3
好きな人を取り戻したいと願う少年が異世界と現実を行き来し大切なものを失いながらも戦う物語。・・・設定が何気にきついなこれ。大切な記憶、自分の一部、更には大切な関係すらも忘却されそれでも戦うのか・・・普通の覚悟じゃできないよなこれは。そんな中、暁斗と理愛の似た者同士の前に立ちふさがるのは伝説上の人物であり更に黒幕らしき場所に控えるのは取り戻したい大切な人・・・これ、この後どうなるのやら、というか全部終わったときに果たしてどれくらいのものが残っているのか。 次巻も楽しみである。2015/01/25