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内容説明
レオン・カーターは、神秘の力を持つ紋章を宿した少年少女が通うここローウェン紋章学園で俺が受け持つ生徒だ。一向に開花しない力を“飾りの紋章”とバカにされても、仲間と気楽な生活を送るこのスケベは、女風呂覗きの罰として、聖堂の掃除を命じられる。そこで不思議な声を聞いたレオンは、聖堂の地下で眠る“Yの娘”チェルシーと出会う。その矢先、彼女を狙う敵に遭遇し追い詰められ、土壇場で目覚めたのが、無能と蔑まれた右腕の“Yの紋章”―多くの人間を愚弄して嘲笑する忌まわしきクソったれの証。それが全てのはじまりだった。これは、狂気と混沌に立ち向かう“或る運命”の物語。俺たちはたどり着いてみせる、“Y”のその先の未来まで…!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アウル
23
定められた運命を覆す物語。どっかで見たことある設定だったが結構楽しめた。読み始めは若干読みにくい書き方してるなと思っていたが読み進めていく内に気にならなくなった。序盤で明かされるオズワルドのネタバレはクライマックスギリギリで良かったような気がする。イラストは良かった。2014/11/23
まりも
18
運命を覆すために戦う話。これといった個性のないベタな設定ではあるけどそこそこ楽しめました。オズワルドの正体を序盤で明かしたせいでその後の展開を楽しむ事が出来なかったのが残念。どうせなら最後まで引っ張っといたほうが盛り上がるし今までの展開に説得力が出たんじゃなかろうか。あとは続刊ありきの終わり方だったのも残念。やっぱり1冊の中で綺麗に纏めて貰いたい。次巻買うかはわからん。2014/11/27
K
14
展開が急すぎるのが少し見られましたね…(汗)でも設定とか、キャラとか全体の内容などは俺的には好きですwwwでもな…話の進め方がな…2014/11/29
Hail2U
11
なるほど、確かにアンチループファンタジーだ。決められた運命に抗う物語です。内容は学園系ファンタジーにクトゥルー神話を混ぜたものになっており、クトゥルー系の知識があればかなり楽しめます。俺は面白かった。ただ、クトゥルーって結構マニアックだから初心者というか読書量そこそこの人には面白さが減少しそうな感じはある。あと、オズワルドの正体明かすタイミングが早すぎる。あれは最後まで引っ張ったほうがよかったんじゃないだろうか?8/10点 とはいえ、面白いことは面白かった。二巻以降、読者をどう取り込むかが勝負。頑張れ。2014/11/26
1_k
8
勿体ないなあ? 何で視点を絞らずに交互に書いちゃうのか。早々に主人公(大人)の正体がわかってしまい、この手の話の醍醐味が潰れてしまうのが勿体ない。それだけで一冊のクライマックスに出来るくらい盛り上げられるのに。両方の視点でいいとこ取りをしようとしたのかもしれないが、裏目にしか出ていない。勿体ない。2014/12/21