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内容説明
エミリアとの最悪の別離より三日。逃げるようにして身を寄せたクルシュ邸で、レムの献身に甘え、心を腐らせていくスバル。そんな折、自分の在り方に迷うスバルの下へ、エミリアの窮地の報せが届く。『エミリアを救うことで、己の価値を証明する』―昏い考えを胸に、周囲の制止を振り切りスバルはロズワール邸を目指す。だが辿り着いた懐かしの地でついに、スバルは本物の“悪意”と対面する…。激動と波乱の第五幕。絶望と死の螺旋、迫る。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
θ(シータ)
97
「俺のせいじゃない……俺のせいじゃない……俺の、せいじゃ……ない……!」エミリアとの最悪の別離で逃げるようにクルシュ邸に身を寄せレムに甘え、心を腐らせていくスバルに最愛の人の窮地の報せが届く第5弾。これは…いくらなんでも辛すぎるだろ…!!スバルが酷過ぎて本当に見てられない。確かに落とすのは作品として大事な事かもしれないけどここまでするか!?まさにこれが本当の絶望というべきものなのか…でも、そんな絶望の中で一際目立っていたのがレムの健気さと不憫さ。レムはもう正ヒロイン決定だろ!星5つ【⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️】2015/08/02
まりも
60
Web版既読。無力な少年が運命に抗うために死に戻りをする物語の第五弾。エミリアと別れ、クルシュ邸に厄介になるスバルを描いた話。うーむ、今回もストレスマックスな展開ですなぁ。唯一の癒しはレムが可愛いことくらいやで。ペテルギウスも登場した訳ですが、彼の狂気っぷりは中々の衝撃具合でした。スバルの自分勝手具合に、ペテルギウスの狂気と途方も無い闇まで加わった事で、前回を超える鬱屈した展開となっており、読むの結構しんどかったです。とりあえず次の短編集でお口直ししよ。2016/08/14
よっち
50
エミリアと最悪の別離を経て、治療のため逃げるように身を寄せたクルシュ邸で焦燥感を募らせていくスバルを描く第五弾。自分の実力不足を感じながら、エミリアの隣にいたい、力になれるはずだと思い詰めていくスバルと、そんな彼に複雑な思いを抱えながら献身的に支えるレムが、どうにもならない状況に追い込まれて繰り返し絶望を突き付けられるのはなかなかしんどかったです。スバルに対するレムの想いの大きさは改めて感じましたが、死に戻ったとしても容易に覆せない状況をどうやって巻き返すのか。乗り越えて笑顔になれる展開を期待したいです。2015/04/17
雅
47
怒涛の地獄巡り。負の場面が満載。レムの尊さだけが救い2019/01/31
Yobata
39
エミリアとの別離後、クルシュ邸で世話になっていたスバル。そこにロズワール邸が襲撃されている情報を知り、やはりエミリアには自分が付いていなくてはと意気揚々と腐らせながら向かうも…。前回、報いを求めて超格好悪くも悉く惨敗し見限られたスバルは、エミリアの隣に戻るため、ついに死に戻りの惨劇を望む程に。スバルにも自分の矜持ってものがあるんだろうけど、見返りを求めたり,縋り付いたりとまだ情けないなwまぁ人間らしいっちゃらしいんだが…。そんな順調に腐り,狂い始め、軽く考えたツケとして目の前に広がる想像以上の惨劇に→2014/10/23