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内容説明
伝説の英勇エルラインが遺した、世界の終焉と再来とを記した至宝「世界録」。その在り処を世界中の国や旅団が探し求める世界録大争奪時代―騎士志望の少年レンは、彼の英勇生き写しの容姿ながら剣才に恵まれず「偽英勇」とバカにされる日々を送っていた。そんな彼の前に現れた、封印より目覚めし伝説の竜姫キリシェ。レンをエルライン本人と勘違いし、外見だけだと失望したキリシェだったが、一方でレンの中に秘めた可能性を見出すことに。そして、かつて英勇と共に世界を救った大天使フィアや先代魔王エリーゼとの世界録をめぐる旅へと少年を誘う。「わたしと、行くか?」―これは、英雄たちが奏でる狂騒への序曲。今、偽英勇の少年と伝説が邂逅する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
118
ゆっくりした語りのペースから急ピッチでクライマックスに突入してしまうなど、一冊に収めるためか展開上の疑問が残るがおおむね面白い。インターバルでの風呂敷の広げっぷりがなかなか良い引き。軽快に読める一方、もう少しファンタジーとしての重みがほしい気もする。そのへんは次巻以降に出てくることに期待。まずはプロローグ巻として楽しめた。2014/11/03
θ(シータ)
96
「お前とわたしたちが本当に、かつて世界を救った英勇の『再来』だということを」伝説の英勇エルラインに外見だけが酷似しており日々「偽英勇」とバカにされる毎日を送っていたレンがかつて英勇と共に世界を救った竜姫・大天使・先代魔王の3人と共に世界の終焉と再来とを記した至宝《世界録》をめぐる王道ファンタジー。これこそ王道!!という感じでとても面白かった!特にレンが最初から自分の実力が劣っていると認めていて、でも、諦めないで努力を怠らない。そんな姿にはとても好感が持てた。キリシェ可愛い!!星5つ【⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️】2015/08/24
ひめありす@灯れ松明の火
83
『アンコール』と言うのは面白い物で『いつものあの曲がまだだけれ、アンコールでやるのかな?』とそれまでと同じ路線を求める気持ちと『アンコールだからこそなにか珍しい事をして欲しい!』という新機軸を求める気持ちのどっちもを持ちながら、だけど最終的には『まだまだ楽しみたい!』ってハンドクラップをする。まさしくそんな『アンコール』の気持ちで読んだお話です。現代におけるスターシステムでは辻村さんやCLAMPさんに匹敵する細音さん。今回も油断させてくれませんね。一先ずはこの、英勇の『再来』を純粋に楽しみたいと思います。2014/12/17
よっち
67
伝説の英勇エルラインと生き写しの容姿ながら才は遠く及ばず、偽英勇と周囲に侮られる日々を送っていたレンが、エルラインのかつての仲間たちと共にエルラインが残した記録「世界録」を求めて旅に出る物語。仲間の大天使、魔王、竜姫はキャラクター的に王道な配置。ただ彼女らも未だ万全ではない状態で、レンも秘めた力は持っていながらも発展途上。そんな中いきなりの強敵を相手にした戦いの結末は、無難な落とし所だったですかね。こういうお話は好きですし、悪くないスタートだとも思うので、今後の展開や広がっていく世界に期待ということで。 2014/08/01
ツバサ
57
王道な展開だけど、それが良いと思う。英雄に似てるというだけで偽英雄と言われるレンが、かつて本物の英雄エルラインの仲間だった、キリシェ、フィア、エリーゼ達とエルラインが残した世界録を探しながら本物の英雄を目指す、ありきたりの様だけど変にイジるよりかはよっぽど良い。早く続きが読みたい。2015/03/08