メディアファクトリー新書<br> 東京大学の学術遺産 〓拾帖(くんしゅうじょう)

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東京大学の学術遺産 〓拾帖(くんしゅうじょう)

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040667959
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0270

内容説明

博物学の巨人が遺した、面白すぎる近代の貌。浮世絵の隣に種痘の知らせ、パリ万博の入館証にちょんまげの写真。伊藤博文から届いた皇室行事の招待状の横には電報料金の小さな領収証がピタリと寄り添っている…。幕府の役人から新政府の物産局に抜擢され、日本に「博物学」という近代国家へのパスポートをもたらした偉人・田中芳男の硬軟聖俗取り混ぜた100冊にもわたるスクラップが「〓(くん)拾帖」だ。近世から現代への激動を証言する膨大な「紙の山」に、稀代の画文家が挑む!

目次

序章 イラストルポ・東大図書館に「〓(くん)拾帖」を見にいく!
1章 幕末
2章 明治維新
3章 文明開化
4章 鹿鳴館時代
5章 憲法・選挙・日清戦争
6章 殖産興業
7章 そして20世紀へ

著者等紹介

モリナガヨウ[モリナガヨウ]
1966年生まれ。画文家。早稲田大学教育学部地理歴史専修、漫画研究会出身。イラスト・ルポが得意(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

15
幕末から大正にかけて、一人の偉人が人生をかけて貼り続けたスクラップブック。東京大学に保管されている100冊近いその中からピックアップして紹介されている。とにかく幅広く、節操なく、菓子ラベルも菊紋入り観桜会招待状も分け隔てなく様々なものを集め尽くした感じ。時代の流れや印刷技術の進歩が見て取れるのが面白い。最初の頃の和紙よりも、明治後半ごろには増えてきている洋紙の方が劣化が激しいそうで、変わることが必ずしも良いとは限らないんだなと思った。2018/06/20

みーすけ

6
ぱらりと立ち読み即買いました。浮世絵から缶詰のラベルまで、当時は何でもなかったものも時がたつとこんなに貴重な資料になるのですね。貼り付け方の雑多な感じが、ただ趣味で貼り付けてるというのがおもしろい。もっと見たいな~2014/08/12

S_Tomo🇺🇦🇯🇵

5
幕末から戦前に渡り、様々な分野に対し尽力した偉人、田中芳男が集めて今でいうスクラップブックにまとめた当時のチラシや商品ラベルなど日常にありふれた小さな印刷物が東大図書館に保管されており、その中のごくごく一部を紹介した一冊。時の流れは感じるが、根っこの部分は今につながる日常として生きている気がした。2014/07/08

hirokazu

3
天保に生まれ、大正に没した男爵・田中芳男が残した98冊に及ぶスクラップ・ブックの解説書。幕末のチラシ、コレラ除けの刷り物、菓子袋、ビールのラベルといった庶民に手に入るものだけでなく、パリ万博の入館証、鹿鳴館のメニュー、ウィーン万博のメダルといった貴重品まで、ただただ貼り付けて保存していった「研究者の誰もが『その価値は計り知れない』とし、要するによくわからないから取っておかれた『捃拾帖』」。田中芳男氏も時々昔の捃拾帖を引っ張り出して、眺めたりしたんだろうなあ。2017/11/04

akiu

3
博物学者、田中芳男が幕末から大正初期にかけて遺したスクラップ帖をひたすら紹介するオールカラー本。政府要人の地位を活かして、あらゆる印刷物を収集しスクラップしており、眺めているだけで楽しい。激動の時代の変化がリアルに伝わる。一方で、膨大な量からピックアップしているためか、意図的にそうしているからか、それぞれの紹介自体が細切れで統一感が無く、こちらの基礎知識が無いと、単なる事物の羅列で終わってしまうのが残念です(私の知識が無いんで…)。2014/09/10

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