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怪談狩り―市朗百物語

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784040667300
  • NDC分類 147
  • Cコード C0093

内容説明

六甲山を取材中にテレビのロケ隊が見たモノ、風俗嬢を見つめる顔、湖で釣り上げた西洋人形、トンネルの工事現場で起きた不穏な振動、演劇部に伝わる黒い子供、不謹慎なコントの最中に現れた女、遺体に肩をたたかれた納棺師の体験談―現実世界の歪みから涌き出る、ふとした恐怖、ぬぐえない違和感を狩り集める。怪談ハンターが、満を持して放つ百物語!

目次

右手さんと左手さん
祖父の足音
ダイヤの指輪
野球部のファン
深夜のバスケ
般若
ニュース映像
ノック音
水滴
ぬかるみ〔ほか〕

著者等紹介

中山市朗[ナカヤマイチロウ]
兵庫県生まれ。怪異蒐集家、オカルト研究家、放送作家。クリエーター育成塾「作劇塾」の塾長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

86
関西オカルト界の重鎮で実話怪談のスタイルを確立した草分けのおひとり(と、読友さんに教えていただきました)である作者が狩り集めた実話が百話。運転する者皆が死ぬ黒いバイク、深夜の霊園からかかってくる電話、無人の講堂から聞こえてくるカゴメ唄、遺体に肩を叩かれた納棺師の体験談…各々の話は3~4ページと短く、怖すぎず、エグすぎず、話が出来すぎてもいません。因果関係など説明せずに、ただ起った事実のみが語られています。でも、読むごとに不思議な感じや不安が少しづつ蓄積していきます。徐々に背中がゾクゾクしてきます。2023/10/19

フキノトウ

38
雰囲気を出すために、深夜に読了。怖い話が多くて、挙動不審になってしまった。そして、電気をつけたまま、就寝(笑)「私、お化け?」が不気味だった。そして、妖怪のお話もあって、意表を突かれました。2014/08/09

p.ntsk

29
『新耳袋』に続く実話怪談シリーズの第一弾。様々な種類の怪談が収められている。「自殺の名所」「磯釣り」「噂の通り」は怪談の定番という感じ。「深夜の工事現場」「振動」「だれだっけ?」「列車事故」は怖いというより不可思議さが際立つ。「ここは八階」「私、お化け?」「中座の風呂」「照明係のゲンさん」「夜の楽屋」「叩く音」は大阪千日前という場所柄が関係か。「黒いバイク」「踏切の地図」はシンプルに怖かった。「六甲山の歩道橋」「六甲山の展望台」「六甲山の展望台、その後」は著者自身が関わっているせいか生々しさを感じた。 2023/11/09

瑪瑙(サードニックス)

28
夏に図書館に予約してようやく順番が回ってきました。色んな人の様々な不思議な体験談が、たんたんと綴られています。私自身も不思議体験はしたことがあるので、そういう事もあるよねと、普通に読み終えました。関西の身近な場所の話も多く、納得出来る話もありました。ただ、いただけないのは、面白半分でそういう場所に行くこと。決してしてはいけない事です。2015/03/02

瀧ながれ

22
変な表現になるけど、中山氏の怪談は、口当たりがやわらかいと思う。刺激的な痛さ怖さだけじゃなく、切なかったり微笑ましいものまである。由来はほとんど語られないし、結末がわからないものも多い。読む者も、ただ流してしまうのが正しいのかもしれない。…なんてことない人形の絵だけど、カバーをはがしたらトリハダたったよ。2014/10/11

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