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怪談を書く怪談

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784040661889
  • NDC分類 147
  • Cコード C0093

内容説明

禍々しいモノが外にいる―。五年ぶりの怪談実話集。書き下ろし三篇を収録。

著者等紹介

加門七海[カモンナナミ]
東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』(ソノラマ文庫)で作家デビュー。オカルト、風水、民俗学に造詣が深く、小説、エッセイなど様々に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

136
飽きなかった、一冊。久々の加門さんの怪談モノ、面白かったな。怪談実話をつらつら綴られるんじゃない。加門さんのその怪異に対する解釈、考察が絶妙な間合いで盛り込まれた構成だから全然飽きない。つまり怖さと興味深さと納得感を味わえるのがたまらない。ほのかに優しげな夢想もあるし、そして時折笑いも交えられた世界はほっこりするし…最初から最後まで虜にされた時間だった。それにしてもこうも容易に書けないものとは…。まさに執筆=誘蛾灯ってことなのかな。2020/08/19

yoshida

121
加門七海さんの作品は絶妙な怖さがある。加門さんは所謂「見える」ひとだが、実際にお祓いをしたりは出来ない。お祓いもする方の作品だと、エクソシスト的な展開になり現実味が薄れがちなのだ。加門さんの作品は実話系の怪談としてリアリティがあり、楽しませてくれる。海沿いの温泉ホテル、聖者が魔に取り込まれる様、漁師の習わしの理由、そして生霊、いきようがないの意味。安定の怖さがあります。私は所謂「見えない」ひとなので、良からぬモノが迫っていても分かりません。恐怖は読書で充分ですね。心霊スポットは興味本位で行ってはダメです。2020/08/08

ゆみきーにゃ

63
《図書館》面白すぎてあっとゆう間に読了。加門さん、すっごく気になる作家さんです。2015/01/18

ヒロ@いつも心に太陽を!

53
やはり加門さんの体験を元にした怪談は面白い(>人<*)!怖さで言えば『怪談徒然草』が私の中では最恐でこの本にはそこまで怖い話はなかったものの、最初の《船玉さま》から嫌な感じはしたし《いきよう》の六部殺しでゴーストハントシリーズを思いだしつつ「虹」の解釈にぞっとしたし、何よりも《とある三味線弾きのこと》というエピソードがとても興味深くて印象的!志乃々め姐さん…!この話を読めただけでも『怪談を書く怪談』読んでよかった〜♪2014/04/13

p.ntsk

48
この世ならざるものが「視え」たり「聞こえ」たりする加門さん。怪異に対して独自の考えやスタンスを持っておられるようです。自身や身近におこった怪異譚を集めた12編。怪異現象や恐怖体験そのものよりもそれを通してどう思ったかどう感じたかを語る様は実話怪談というより怪談エッセイとでも呼ぶようなものでした。「とある三味線弾きのこと」「浅草純喫茶」が特に印象に残りました。 2016/07/20

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