うた恋い。 〈4〉 - 超訳百人一首

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うた恋い。 〈4〉 - 超訳百人一首

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  • サイズ A5判/ページ数 157p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784040661834
  • NDC分類 911.147
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

128
運命の輪を壊すことはできない。たとえ、それが恋という名のもとにおいても、越えられない垣根というものがある。欲しても手にすることができない。下手をすると、欲することすら許されない。恋煩うことは、喜びでも、楽しみでもなく、ただ生きることを煩わせる困難に成り下がってしまう。それは、もう絶望どころの騒ぎではない。絶望を通り越して、魂すら吸い取られてしまうような行為なのだ。こうやって見ると、改めて男という生き物は弱いものだなと思ってしまいます。そして、素敵な女性に出逢うことで成長していくのも男子なんですよね。2013/12/27

しゅわ

118
ようやく読めた『うた恋。』シリーズ第四弾は藤原氏台頭のかげで、時流に乗れず追いやられた一族たちを中心としたオムニバス形式。そのせいか切なく、哀しい話が多かったですが…自分に自信がもてず葛藤する貫之くんの姿は現代の私たちも共感するものがありますね。業平やお兄さまなど馴染みのキャラもちょこちょこ出てきて嬉しいけど、ちょっと面長になった!?気がして密かに心配してます。2014/03/05

川中

87
うた恋い。史上一番涙しました。壬生忠岑から後朝の文を受け取った満子が放った言葉。心の底から嬉しかっただろうなと想像すると、良かったね良かったねなんて思いながら号泣。その一生を親の手駒として生きる道しか無かった。だからこそ、たった一夜の恋でも、その思い出を胸に抱き生きる事が出来るなら、本当に良かった、と心から思ったのです。それにしても忠岑の据え膳食わぬは男の恥っぷりが何とも言えん。あの顔と和歌の美しさで何か護摩化されてる気がするのだ。成し遂げるべき事にその身を捧げた篁。あんな人にお仕えしたいものです。2013/12/13

なゆ

80
ラスイチでした。平積みの一番奥に一冊だけだったので、見えなくて(笑)本屋2周した甲斐がありました。今回も良かったです。業平様もいらっしゃったし♡篁のお話も好き。忠岑と満子のお話も、是非続きが読みたい!2013/12/17

しずく

78
小野篁と小野比右子の物語がとても良かった…!”わたの原 八十島かけて こぎいでぬと 人には告げよ あまのつりぶね”この二人もまた両想いでありながら一緒になれなかった。最後、篁が比右子を引き止めて謝るところで涙腺が危うくなりそうでした笑 篁の一途さがほんとうに美しい。古の女性は芯が強くて素敵だなぁ。和歌を交わすというのも、そしてその和歌が今も残っているというのもロマンティックである。現代にその風習が残っていたらどうなっていただろうと想像すると何とも楽しい。とても儚く美しい物語をたくさん読めて大満足でした。2015/01/05

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