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出版社内容情報
「がんばえー、こばとがんばえーっ!」
内容説明
九年前、所沢市上空に出現した空中要塞こばと。だがそれは既に市民に飽きられつつあった。ある日、主人公の黒田洋平はなぜかこばとに連行される羽目に。メイドと共に待ち構えていたのは七十三代当主、夢素香。曰く洋平は王族の血筋を引いていて彼女と結婚する運命だと。一先ずは補佐官としてこばとを取り巻く問題を解決することになった洋平。日照権、反対派の抗議、グッズの在庫、風評被害、様々な無理難題が洋平に襲い掛かる!奇才、川岸殴魚と豪華イラストレーター陣が放つゆるふわ(空中要塞だけに)日常ラブコメ!どうにかして空中要塞を“映え”させるのだ!「よく見ろって!このパイプも超古代技術らしいぞ!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
58
所沢市上空に出現した空中要塞がメインのお話で、当主のヒロインの名前が夢素香。となると、某ジブリ映画を連想するが、そのへんのパロディーは案外軽い。それよりも主人公が空中要塞をなんとかSNS映えさせようと奮闘する内容になっていく。途中気合の入った空中要塞の図解が挿入されたり圧倒されるが、やってることが世知辛いといったギャップが可笑しい。あといきなり出てくる空中要塞音頭には吹き出すほど笑ってしまった。川岸殴魚作品はガガガ文庫で買ってたのでMF文庫Jで読むのが新鮮。2巻に期待。ガガガの方の新シリーズも待ってます。2019/07/02
まるぼろ
26
「人生」などでお馴染み川岸殴魚先生のMF文庫Jでの初作品。九年前に所沢市上空に出現したもののすっかり所沢市民から飽きられていた空中要塞こばとに高校生の黒田洋平は何故か拉致されるが…と言う所から始まるお話です。最初はまぁ夢素香なんであの台詞連呼するよなぁとか埼玉あるあるネタを楽しんで読んでましたが、反対派の話に及ぶ辺りからこばと側のしきたりやら何やらに苦慮しつつもこばとの良い所を知ってもらおうと努力する洋平の部分が面白いと思うようになりました。次巻はまたどんな話になるのか楽しみです。2019/07/10
しまふくろう
22
【試し読み】表紙も挿絵も可愛らしくて良い。特に夢素香が可愛らしくて大変結構だった。しかしこの名前は大丈夫なのか。 物語は主人公が突然空中要塞に拉致され結婚を迫られる話。ネットもテレビもない環境で暮らすのは遠慮したい、という気持ちは判るので、この手のジャンルにしては珍しく、結婚を躊躇する主人公に共感できるのが面白い。 雰囲気もふた昔前の古き良きSFラノベみたいで宜しかった。続きが楽しみ。2019/06/26
わたー
21
★★★★★試し読み以降も読了。購入を検討している諸氏は是非、著者近影とあとがきを先に読んでもらいたい。川岸殴魚節全開で、最高に面白い。内容も、無理難題を2件とも無事に乗り切った手腕を楽しむもよし、長年培ってきたコメディを楽しむもよしで言うことはない。次巻につながる火種もまかれたので、シリーズ化も楽しみ。2019/07/15
わたー
20
【試し読み】ガガガ文庫でブイブイ言わせていた著者が、MF文庫に殴り込み。その第1弾となる今作も川岸節全開で面白かった。9年前に突如現れた空中要塞。その空中要塞を支配する少女の夫として、主人公が拉致されることから始まる物語。ネットもない、娯楽もない、ないない尽くしの空中要塞。さらには一介の高校生には解決などできなそうな諸問題まで抱えており、これをどう処理していくのか見ものである。2019/06/30