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出版社内容情報
運命を覆す方法は、ただ 1 つ。刻まれた予言のキーパーソン《悪の死源》を殺害すること。
内容説明
毎日が平穏だった。温かくて、優しくて…でも刺激が、足りなくて。何者かになりたかった。自分にしか出来ないことをしたかった。だから願った。その結果、何が起こるかも知らないで。“死道標”と“死予言”二つは対となり死呪を完成させる。憧れていた大陸は、そんな死呪に満たされていたのだ。かつて神の罠に嵌り、全てを奪われた少年・シキ。暗殺者として影の世界に生きるシキの日常は、外見だけは可憐な美少女・エヴィルとの出会いによって変わってゆく。破天荒な彼女と目指すは“立体城塞都市レジナリオ”―この地に待つ、約束された悲劇を覆すために。停滞か自由か、死か生か、王道「呪」ファンタジー。
著者等紹介
斜守モル[ナナモルモル]
第12回MF文庫Jライトノベル新人賞にて佳作を受賞。「人狼×討伐のメソッド」にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるぼろ
27
ある甘言に乗せられ、そうと知らず生まれの国を滅ぼしてしまったシキ=カガリヤは大陸に渡り、またある事から見た目は美少女そのものなエヴィル=バグショットと出会うが…と言うお話。シキが帝国でやってしまった事の重さから暗めの話になるのかなと思いきや、そのシキの事についても含め予想に反した物語で面白かったです。色んな意味で見た目とあべこべなシキとエヴィルのコンビですが、かつてのシキと同じ轍を踏もうとしていたダクティルの力も借りて城塞都市を救ってみせたのは良かったなと。次巻が出るようならば是非また読みたいと思います。2020/10/13
しぇん
23
読みにくかったです。場面場面で誰が話してる?何のことなんだと、止まって考える事が多すぎだったですね。専門用語もわかりにくかったのがあると思いますが。2020/10/01
ツバサ
17
世界観は良かったですが、展開の仕方に疑問を持ってしまったのは残念。1巻は主役に見せ場を持たせて欲しかった。キャラの背景は重いので、軽い空気が気になった。2020/09/30
T
17
平穏で暖かい毎日。しかし、刺激が足りず、閉塞した世界からの脱却を神に願った。全てを奪われるとも知らずに・・・。全てを失って憧れだった外の世界にたどり着いたシキが目にしたのは、かつて全てを失った元凶、<死道標>と<死予言>で完成する死呪に満ちた世界だった。これは約束された悲劇を覆す「呪」ファンタジー。ダークファンタジーという観点でみれば個人的には物足りなさがありましたが、それを補ってあまりある意表を突く展開や独特な世界観の物語に飽きることなく読み進められました。シキたちの今後の物語が楽しみです。2020/09/29
サキイカスルメ
15
愛なんだなぁ。素朴な願いが国を滅ぼす呪いとなった過去を持つシキが、死の呪いを解消し弟を救うため、見た目はお人形中身は戦闘狂エヴィルと手を組み始まるお話。面白かったー!登場人物が隠している事実が明らかになるたびに、それまでに見えていたものが全く違うものに見えてくるのが面白くて。あとは、登場人物たちの狂気かな。それぞれに愛と信念を持ちながら、危うい狂気も持ち合わせていて好きですね。愛が深いのいいよなぁ。2020/09/29