出版社内容情報
バルサは少女の頃、ジグロとともに護衛をしたサダン・タラム〈風の楽人〉と再会、今回も用心棒として雇われ、頭の命を守ることに。つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサは、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム〈風の楽人〉たち と再会、その危機を救ったことで、再び、旅の護衛を頼まれる。
シャタ〈流水琴〉を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム〈風の楽人〉の頭は、しかし、ある事情から、密かに狙われていたのだった。ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。
草原に響く〈風の楽人〉の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、危険な刃となってよみがえる。
序章 風の旅立ち 7
第一章 新たな旅へ 13
一、草市で 14
二、エオナ・ル・サリ 30
三、母の秘密 45
四、歌声の誘い 60
五、死闘 78
第二章 遠き日々 91
一、奇妙な隊商 92
二、マッハル沼の悲劇 102
三、護衛の条件 116
四、ジタンの夜明け 127
五、シャタ<流水琴>の伝説 159
六、恋歌 178
七、タカンの宿 190
八、火虫 206
九、護衛士のつとめ 231
十、命の値段 252
十一、ケミルの丘で 275
十二、アール家へ 289
十三、エウロカ・ターン<森の王の谷間>で 305
第三章 風の行方 313
一、母の胸飾り 314
二、襲撃 327
三、侍女のユリーマ 336
四、隠されていたこと 347
五、ユリーマの告白 358
六、脅迫の代価 365
七、エオナの言葉 375
八、夜明け 392
九、伯父と姪 407
終章 風が憩うところ 425
上橋菜穂子[ウエハシナホコ]
著・文・その他
佐竹美保[サタケミホ]
イラスト
内容説明
つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサは、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム“風の楽人”たちと再会、その危機を救ったことで、再び、旅の護衛を頼まれる。シャタ“流水琴”を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム“風の楽人”の頭は、しかし、ある事情から、密かに狙われていたのだった。ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。草原に響く“風の楽人”の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、危険な刃となってよみがえる。小学校高学年から。
著者等紹介
上橋菜穂子[ウエハシナホコ]
立教大学大学院博士課程単位取得(文学博士)。専攻は文化人類学。オーストラリア先住民であるアボリジニを研究。女子栄養大学助手を経て、川村学園女子大学特任教授。著書に『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、アメリカ図書館協会バチェルダー賞)『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)『夢の守り人』(前2作とあわせ路傍の石文学賞)『神の守り人“来訪編”“帰還編”』(小学館児童出版文化賞)『蒼路の旅人』など12巻からなる代表作「守り人」シリーズは、内外から高い評価を得る。ほかの著書に『月の森に、カミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)『鹿の王』(本屋大賞、日本医療小説大賞)など。2002年に巌谷小波文芸賞、2014年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞
佐竹美保[サタケミホ]
1957年、富山県に生まれる。「奇想天外」の仕事を皮切りに、SF、ファンタジーの分野で多数の作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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