出版社内容情報
ダウン症のアイちゃんのいる教室を追うドキュメンタリー。卒業を前に考えた「みんなが輝くにじ色って何?」リアルな言葉は圧巻。
内容説明
目がくりっとして、人なつっこくて、漢字がとくいなアイちゃん。ダウン症だから、じょうずにできないことも、周りを困らせることも、たまにあるけど、クラスの友だちにとって、アイちゃんは大切な仲間です。そんなクラスみんなで「いじめ」について考えるきっかけになったのは、「みんな輝け!にじ色に」という言葉でした。にじは、ほんとうは円なのに、ぼくらには半分しか見えない。かくれている残りの半分は、いじめや悪口かもしれない。6年1組の合言葉について、みんなで考え…そして卒業。小学校高学年から。
著者等紹介
高倉正樹[タカクラマサキ]
1973年東京都生まれ。読売新聞社入社。盛岡支局、東北総局(仙台市)を経て、現在は東京本社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ぶんこ
43
アイちゃん6年生となり卒業を迎えました。クラスメイトの言葉36名分が掲載されていて、アイちゃんだけではなく35名のクラスメイトも一緒に成長したのが嬉しい。私の小学校同級生にも、今思えばダウン症の子がいました。普通の級友感覚でしたが、未だに思い出せる級友はその子も含まれています。そして大人になってから、ある親しい人が「自分の子供のクラスに知恵遅れの子がいて迷惑」と言うのを聞いてショックを受けた事もありました。小学校では子供よりは親の考えが反映されてしまうのかな。先生が素晴らしい。2017/12/21
あっ!chan
35
私の妻は元保育士でダウン症の子供を何人か担当していたので、その様子を良く聞いていたけど、就学後はあまり知る機会が無かったので…症状にも成長にも個人差が大きいとか、でもアイちゃんは色んな意味で恵まれた環境で育ったのではと思う。いやアイちゃんだけではない事は、後半にある一人一人の呟き…とても小学生とは思えない内容に、教育の大切さを感じました。ここに書かれた事は一つの特別な出来事かもしれないけど、こんな日常がごくごく当たり前の世界になってくれたらと心から思いました。アイちゃんもにじ色クラスの仲間達も頑張れ!2017/11/23
こふみ
25
とうとう小学校卒業です。ショートカットで穏やかに微笑むアイちゃん。素敵なお姉さんになりました。一方、自分が「ダウン症」であることに思い悩むことも。アイちゃんのお母さんの「お父さんは花粉症、お母さんはちくのう症、アイちゃんはダウン症。みんな大変なんだよ。」という言葉が面白くて そして 深いです。そのくらい 社会が理解し、壁の無い世の中にしないといけないですね。アイちゃん、沢山の事を教えてくれて ありがとう。2021/10/16
どあら
25
図書館で借りて読了。私の周りにもダウン症のお子さんは何人かみえますが、皆みんな優しいお子達ばかりです(^^)2020/07/03
ヒラP@ehon.gohon
18
ドキュメンタリー絵本だからの生の声が溢れてきました。 ダウン症という障害を持ったアイちゃんが過ごす、小学校の最終学年で、様々な同級生の思い、担任の先生の願いが交錯します。 障害の子と一緒にいることとはどういうことなのか、一緒に考えたいと思います。 クラスの児童の一人一人の声を興味深く読みました。2019/11/04