出版社内容情報
大人の事情うずまく霞が関で官僚として奮闘してきた著者が、組織内での立ち居振る舞いに悩むビジネスパーソンに向けておくる最強の仕事術。上司、部下、やっかいな取引先に苦しむすべての人へ。人を動かし、自分の目的を実現するための方法論とは。
内容説明
機嫌次第の上司、言うことをきかない部下、無茶ぶりするクライアント―。どんな組織でも通用する、処世術を身につけろ!大人の事情うずまく霞が関で官僚として奮闘してきた著者が、組織内での立ち居振る舞いに悩むビジネスパーソンにおくる、人を動かし、本当の目的を実現するための方法論とは。
目次
第1章 組織内の敵は人間関係である
第2章 “霞が関流”サバイバル術7か条
第3章 設問(ケース)で考える、上司の対処法
第4章 部下を持つ立場になったとき
第5章 敵をつくらないための4か条
第6章 大きな壁にぶち当たったとき
終章 未来を切り拓くサバイバル
著者等紹介
久保田崇[クボタタカシ]
静岡県掛川市長。1976年静岡県生まれ。京都大学総合人間学部卒業後、2001年内閣府入り。ニート対策を内容とする「子ども・若者育成支援推進法」の制定などに携わる。東日本大震災後のボランティア活動を契機として、11年より岩手県陸前高田市副市長を務める。16年立命館大学公務研究科教授、19年より掛川市副市長に就任、21年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てつのすけ
32
「官僚は、どのようにして出世するのだろうか?」ということを知りたくて読んでみた。想像していた内容ではなく、他の書籍でも何度か読んだことがある内容が多かった。まぁ、復習として読んだと考えておこう。2022/05/27
morinokazedayori
27
★★★★仕事をしていく上で一番大切かつ厄介なのは人間関係だという。内閣府の官僚や震災後の陸前高田市の副市長を経験した著者の、組織内でのサバイバル術。周りがみなよい人ならよいが、自分の仕事をやりとげるには、理不尽な上司、嫉妬深い同僚、サボタージュする部下たちとも敵対関係にならないことが重要だといい、そのための心構えと具体的な方法が書かれている。見習いたい。2022/09/04
まゆまゆ
17
自分の仕事を円滑な人間関係を通じてスムーズに実現する「しなやかな働き方」を身につけるための技術を紹介していく内容。味方を増やすよりも敵を減らすことが重要である。最も注意を払うべきは自分の人事評価を行う直属の上司である。2022/08/17
もちもちかめ
15
さすが政治家、自分語りに無駄がない。自分に都合の悪いことは絶対書いてない。失敗談も基本的に相手のせいで、こう対応しておけば良かったという話や、尊敬するAさんはこんな失敗をして閑職に(ポカをしたから仕方ないけどフッ)。そんな感じで全体の雰囲気としてはかなり性格悪く鼻につくのですが、内容はまとも。子どもたちもマネして良い。自分の仕事への姿勢は間違ってないと強く感じられ、感慨深い。上司に好かれるよう徹頭徹尾上司を観察しろ。2段階上の上司まで情報収集しろ。直言するなら「ここが心配なんです」と相談しろ。2022/11/09
Bevel
8
ひとをタイプ別に認識し、敵を作らず人脈を作り上司を立てて管理するという話で、昔からの組織の理屈を学んでいるという感じ。スピーチでげんなりさせる人を肯定するユーモアの話だけしんどかった。面白いのは、国会議員(=田中角栄)をモデルとするところ。少なくとも日本において、古い組織の論理は、選挙や民主主義と結びついているのかもなと思った。あと、ひとが変わるのは「自分が気づいて変わろうと思った時だけ」と「批判も非難もしない。苦情も言わないことが肝要だ」のあいだにギャップがあって、そこに人権が関わるのだろうなと思った。2022/08/28