出版社内容情報
ゴリラ学者が思いがけず京大総長となった。世界は答えのない問いに満ちている。自分の立てた問いへの答えを探す手伝いをするのが大学で、教育とは「見返りを求めない贈与、究極のお節介」。いまこそジャングルの多様性にこそ学ぶべきだ。学びと人生を見つめ直す深い考察。
内容説明
大学もジャングルもそっくりだ。そう言って乗り込んだゴリラ学者6年間の京大総長体当たり熱血記。財政削減のためにした国立大学法人化は失敗だった。日本の本当の強みは科学技術・学問の多様性にある。グローバルな「知」を伸ばすには、世界に通用する鋭い「問い」を持った次世代を育てあげることにつきる。それを鍛える大学は、ジャングルであるべきなのだ。教育は若者への「贈与」という著者の思いは熱い。
目次
第1章 京都大学のトップに立つ
第2章 国際化と日本の大学
第3章 日本の大学改革
第4章 フィールドワークと科学する心
第5章 私の教育論
第6章 これからの大学教育を模索
第7章 未来社会と学術の役割
著者等紹介
山極寿一[ヤマギワジュイチ]
1952年、東京都生まれ。霊長類学者・人類学者、総合地球環境学研究所所長。前京都大学総長(2014~20年)。京都大学理学部卒業、理学博士。人類進化をテーマにゴリラを主たる研究対象として人類の起源をさぐり、アフリカなどを舞台に実績を積んでいる。国際霊長類学会会長、国立大学協会会長、日本学術会議会長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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