朝日新書
がんで男は女の2倍死ぬ―性差医学への招待

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732415
  • NDC分類 491.35
  • Cコード C0247

出版社内容情報

3大死因のがん、脳卒中、心臓病で日本男性が死ぬ確率は女性のなんと2倍! 長時間労働やストレス、遅い夕食がいかに長寿ニッポンを脅かすか、脳科学と人類学から科学的に解明し、男女がともに長生きするための秘訣をアドバイス。

内容説明

日本人の三大死因、がん、心臓病、脳卒中。これらの病気の死亡率はいずれも、男性が女性の2倍だと知っていますか?「男らしい」生活習慣が男の寿命を縮めています。女の健康は、閉経までは女性ホルモンが守ってくれます。なぜ日本の男女の寿命はこんなにも差がついたのか?男女そろって健康で長生きするにはどうすればいいか?答えは、本書の中に。あなたを性差医学の世界にご案内します。

目次

第1章 がん、心臓病、脳卒中―男性のほうがかかりやすく、死亡率も高い
第2章 性差医学・性差医療とはなにか
第3章 生物学的性=セックスとは何か
第4章 現代人はどのようにして社会的・文化的性=ジェンダーをもつようになったか
第5章 現代人はどのように社会的・文化的性を維持してきたのか
第6章 「男らしさ」は短命のもと?
第7章 長生きした女性を待ち受けるもの
第8章 日本人の寿命の性差は先進国のなかで最大

著者等紹介

田中‐貴邑冨久子[タナカキムラフクコ]
医学博士、横浜市立大学名誉教授、国際医療福祉大学大学院教授。1964年、横浜市立大医学部卒業、69年、同大大学院医学研究科修了、85年、同教授。その後、同医学部長。日本生理学会、日本内分泌学会、日本神経科学学会、日本神経内分泌学会、日本生殖内分泌学会などで理事・幹事・会長を務める。日本性差医学・医療学会会員。専門は生殖生理学、神経内分泌学、脳科学。特に「脳の性差」については第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

7
男性と女性では様々な面で違いがある。社会的な権利などは平等であるべきだが、それでもそもそも体の構造が違う以上何もかもが同じではありえない。医療を考える際にも男性と女性では重視するべき部分が違っていたり、一方に適したものがそのまま他方にも適するわけではないこともある。2016/05/13

雑食奈津子

3
男性と女性の体の違いは生殖器だけではない。それによってもたらされるホルモンが女性の体を守り続けてくれたおかげで、女性は病気にならずに済んできた。ただし、閉経によってホルモンバランスが崩れてくると男性と同等近く病気になる確率が上がる。むしろ男女の病気の差は、これまで文化が培ってきたジェンダー差による。こうした差が改められる世界になる今後は、単純に男女の体の差が病気に影響するだろう。2019/10/22

あおっき~

0
性差医療という概念と、その背景、データを丁寧に紐解きながら、女性と男性の身体の違いを理解出来る一冊。日本の男女の平均寿命に格差があるのは、男女共同参画社会が発展途上である事を示していたとは…。また、閉経後の女性の身体は、さまざまな病に掛かりやすいハイリスクの最前線にある事も知ることができた。更年期症状を越える為でなく、健康長寿の為にHRTを受ける選択肢もありかな?と思い至らされた。2017/09/23

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