朝日選書
巨大地震の科学と防災

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  • サイズ B6判/ページ数 218,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022630124
  • NDC分類 453
  • Cコード C0344

出版社内容情報

【自然科学/地学】巨大地震はなぜ起こるのか。どんな種類があり、どこで被害をもたらすのか。予知、予測は可能なのか。世界中の巨大地震の波の解析で見えてきたその正体とは。地震学の到達点と防災への活用方法を語る。泰斗による初の地震学入門書。

内容説明

大きな被害、さまざまな揺れ方―巨大地震はなぜ起こる?カリフォルニア工科大学を拠点に世界の地震学をリードしてきた泰斗の、初の地震学入門。予知、予測の可能性など、科学がどのような警鐘を鳴らせるか、社会との関わり方も考える。

目次

1章 地震学を始める
2章 プレートテクトニクス
3章 マグニチュード―地震の規模を示す
4章 地震波が教えてくれたこと―多様な地震像
5章 奇妙な地震「津波地震」
6章 アスペリティ
7章 予知・予測への期待と現実

著者等紹介

金森博雄[カナモリヒロオ]
1936年東京生まれ。理学博士。59年東京大学理学部物理学科卒。同大学院進学ののち、66年東京大学地震研究所助教授、70年同教授。72年米カリフォルニア工科大学教授、85年米国地震学会会長、90年カリフォルニア工科大学地震研究所長(~98年)。米国地震学会賞(92年)、朝日賞(93年度)、日本学士院賞(2004年度)、文化功労者(06年)、京都賞(07年、基礎科学部門)など受賞多数

瀬川茂子[セガワシゲコ]
AERA編集部副編集長。1985年東京大学理学部卒。米マサチューセッツ工科大学科学ジャーナリズムフェロー、科学朝日編集部員、朝日新聞科学医療部員などを経て現職

林能成[ハヤシヨシナリ]
関西大学社会安全学部准教授。理学博士。1991年北海道大学理学部卒。JR東海勤務を経て、2001年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。独立行政法人防災科学技術研究所、名古屋大学災害対策室助手、静岡大学防災総合センター准教授等を経て現職。専門は地震学、地震防災(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イボンヌ

0
これも高校の同級生が構成した本です。インタビューしたものを描き起こしたそうです。そしてこの本は科学読み物系の賞を受賞したとのこと。やるね、林君。2014/06/30

Kalessin

0
近代地震学の最大の貢献者の一人が語る,地震学の成り立ちのメインストリームです.分野外の人には少し難しい内容もふくまれているかもしれませんが,特に60-90年代にかけて金森先生を始めとする当時の地震学者が何を考えていたのかが分かる貴重な本です.2012/12/20

渓流

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真の科学者は法螺を吹かなく、いつも控えめ、だが、示している内容は深い。地震のメカニズムとそれを基にした防災が静かに語られ示唆に富む。何もわからないマスコミが、これまた単細胞の地震本部の30年後までにマグニチュード8クラスの地震が90%の確率で起きるというまことしやかな情報で衆愚を煽り、彼らの喚きを恐れ、政治家が次々と地震予算を張り付ける昨今を見ていると日本に本当の地震学はまだ根づいていないことを痛感する。極度の仮定に立った現在の地震予知がいかに危ういかを柔らかく指摘し、真の防災のあり方を示唆した良書。2014/02/10

izumone

0
さすがに貫禄の語り口。過剰な背伸びなしでの説明が,却って読む者の学問への信頼感を増す。地震学全般を網羅した啓蒙書ではないが,各種マグニチュードの違いなど,地震を理解する上で鍵となる概念を基本的なところから理解できた。2014/02/05

nekosuke

0
地震学の古典のまとめ。波形を見なさいと言われると非常に耳が痛い。2014/01/01

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