朝日選書<br> 人口減少社会という希望―コミュニティ経済の生成と地球倫理

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人口減少社会という希望―コミュニティ経済の生成と地球倫理

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022630018
  • NDC分類 361.7
  • Cコード C0330

出版社内容情報

 人口減少はこれからの日本にとって希望ある転換点ではないのか。大佛次郎論壇賞ほか数多くの受賞暦をもつ著者が、人類史のなかに人口減少社会を捉え直し、成長・拡大路線から脱し、持続可能な福祉社会に向けてコミュニティ経済を提言する注目の書。

内容説明

私たちが直面しつつある「人口減少」問題は、悲観すべき事態ではなく、むしろ希望ある転換点、真に豊かで幸せを感じられる社会への格好の入り口ではないのか。明治維新以降そして第2次世界大戦後の日本人は、経済成長・拡大路線をひたすら走り続けてきた。人類史のなかで第三の定常化社会に入りつつある今こそ、人々の意識と社会のありようは大きな転換を迫られている。ローカルな地域に根ざしたコミュニティ経済と、「地球倫理」とも呼ぶべき価値原理。大佛次郎論壇賞ほか数多くの受賞歴をもつ著者が、日本が実現していくべき新たな社会像とその具体的イメージを大胆に提示する。

目次

人口減少社会という希望
第1部 人口減少社会とコミュニティ経済―ローカルへの着陸(ポスト成長時代の価値と幸福;コミュニティ経済の生成と展開;ローカル化が日本を救う;情報とコミュニティの進化;鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想;福祉都市または人間の顔をした環境都市;環境政治の時代―3大政党プラス“緑”へ;緑の福祉国家あるいはエコソーシャルな資本主義)
第2部 地球倫理のために―科学・宗教・福祉またはローカル・グローバル・ユニバーサル(「自己実現」と「世界実現」;『古事記』と現代生命論―アジア/地球に開かれたアイデンティティに向けて;「成長のための科学」を超えて;「もうひとつの科学」は可能か;統合医療の意味;日本の福祉思想―喪失と再構築;地球倫理の可能性;自己形成的な自然―地球倫理と宇宙)

著者等紹介

広井良典[ヒロイヨシノリ]
1961年岡山県生まれ。千葉大学法経学部教授。東京大学教養学部卒業(科学史・科学哲学専攻)、同大学院修士課程修了(相関社会科学専攻)。厚生省勤務を経て1996年千葉大学法経学部助教授、2003年より現職。この間2001‐02年マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。社会保障や環境、医療・福祉、都市・地域にかんする政策研究から、時間、ケア、死生観等をめぐる哲学的考察まで、幅広い活動を行っている。著書に、『日本の社会保障』(エコノミスト賞受賞)『コミュニティを問いなおす』(大佛次郎論壇賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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どんぐり

37
拡大・成長・上昇を追求した高度成長期とは反対に、これから向かう人口減少社会は、グローバル化の先のローカル化が進展し、「コミュニティとのつながり」が重要になるという。そこで「死」や老いや病といったものをもう一度ゆるやかに地域コミュニティの中に戻していくことを提唱する。後半の「地球倫理のためには」は、科学・宗教・福祉などに話が及び、少々わかりにくい。これはこれまでの広井氏の著作にもみられることである。結論は、コミュニティとのつながりが希望?2014/08/07

きいち

18
理想への道筋の過程として現在を位置づける建設的な本。あるべき姿と今との落差を嘆くネガティブなアプローチではなく、危機感や懸念をちゃんと捉えた上で前へと向かう、言わば「ポジティブワーディング」。それは、学生たちの言動に「開かれた関係性」や「世界実現への意志」を見つける姿勢とも共通。(同様に感じてたので嬉しい)◇議論の振れ幅が楽しい。近くは具体的なケアや街づくりの現場の観点、遠くは人類誕生以降の生命観・倫理観…。「ケア学」や「創造的~」と同じ魅力。それぞれの現場でその間をつないでいくのは我々の仕事だと思える。2013/09/09

Yukinori

10
日本の人口減少が健全な方向性であるという冒頭には目からウロコ。確かにこの狭い国で世界10位の人口というのは多いなと思っていた。今後は人口減少期の傷をいかに小さくするかということと、人口定常化社会を見据えた社会システムづくりが必要ということだろう。第二部の思想的な部分は、これまでの社会状況の上に発生した宗教や哲学などが、これからの時代おいて新たなステージに移るべきという意義は理解できるが、理論的にまとめられた第一部に続けておかれると、やや思想誘導のような気がしてしまう。2015/01/10

ophiuchi

9
高齢化が急速に進む日本は世界のトップランナーであると自分も考えていた。成長から定常へ、グローバルからローカルへと転換すべきだということには大いに同意するが、日本の政治家や官僚、経済評論家たちのほとんどは、こうした対立概念があることすら認識していないように思える。2013/12/02

壱萬弐仟縁

7
グローカル研究の第一人者による好著。若者の田園生活志向は、学生指導のご経験からご指摘されている。環境・経済・福祉のリンクを志向する都市づくり。極めて多くの論点が一冊に凝縮されているため、元官僚の著者の壮大な知のバックグランドに圧倒される。どこか読者と接点があるならば、ミクロなのか、マクロなのか、という二項対立ではなく、ごった煮の発想からカオスな現代社会を再構築する試みという理解も間違っていないかもしれない。2013/06/03

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