朝日選書
脳の情報を読み解く―BMIが開く未来

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599698
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0340

内容説明

念じるだけで動くASIMO。サルと同期して歩くヒト型ロボット。人口網膜、BMIリハビリテーション。これらは日本が世界に誇るBMI―脳情報を読み取り機械につなぐ技術―の結晶だ。脳神経科学は臨床応用として脳や心の病気を治療するだけでなく、情報通信、教育、マーケティング、経済学、政治学とも融合して、関わる分野の裾野を広げる。文部科学省ほか各省庁では脳情報活用の研究開発を始めている。神経科学、臨床医学、物理学、数学、工学、技術者らがチームワークで世界一に押し上げた基盤技術を日本でどう活かすか?どうしたら少子高齢化の問題を解決し、日本の新産業となるのか。人体への影響は?倫理的な課題は?世界的第一人者による脳神経科学の現状と未来への提言。

目次

序章 20XX年
1章 BMIが開く未来
2章 脳の働きと人工感覚器
3章 BMIを実現させた技術
4章 神経科学が変わる
5章 超能力とBMI
6章 倫理4原則
7章 BMIにつながるまでの道のり

著者等紹介

川人光男[カワトミツオ]
1953年富山県生まれ。脳神経科学者。76年、東京大学理学部物理学科卒業。81年、大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻博士課程修了。工学博士。同大講師を経て88年、ATR視聴覚機構研究所主任研究員。2003年よりATR脳情報研究所所長、10年よりATR脳情報通信総合研究所所長。06年朝日賞ほか受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うぃっくす

3
出力型BMI(思ったことをロボットが表したりする)と入力型BMI(人工内耳とか)。これからの未来に役立ちそうな夢のある技術の話だった。人の脳ってほんとに不思議。神経細胞間の電気信号でなんでこんなにいろいろできるのか…。それを計算式とかに落とし込もうとするのはハードル高すぎるけどこの本出版されたの10年前なので今はもっと研究費もらえていろいろ進んでることを祈ってます。面白かった。 うさんくさい科学者だなと思ったら論文数と引用数調べましょうってのもためになりました。2020/09/25

α-ソリトン

1
有益情報の嵐だった。今の人工知能ブームは1980年代後半ごろのファジー推論家電ブームの再来な気もした。小脳内部モデルの提唱者なので詳しくてよかった。2017/04/08

ohoho係長

1
BMI概論。内容はBMIの歴史と研究紹介。BMIとは何か、脳神経科学とは何かをおおまかに知ることができるが、脳神経科学に携わる為にはどうすればいいかなどの具体的な案内はされない。BMIという概念をつかみたい人向け。文章が非常に読みにくいのが難点。研究紹介は専門用語と論理的な文が並んでいて図が少ないので一見分かりにくいと感じるが、逐次論文や発表資料などを調べながら読み進めていくとイメージがしやすくなる。わかればとてもおもしろい。2013/10/25

yutayonemoto

1
勉強しようって思う。BMIの世界にが来るのなら、乗り遅れたくない。臨床で、治療用として、使用したい。2012/10/10

kozawa

1
脳の情報を読み取って図解したりロボットを動かしたりする技術。どこへ進んでいくのか。UIの進化の最前線、障害の支援システム、ロボット技術、どこへいく。面白く読んだ。2012/02/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/646165
  • ご注意事項