出版社内容情報
こども六法の副読本! 小学生のころ、僕は殴る蹴るの激しいいじめを受けていた。自分に自信がもてなかった僕が、どうやって夢をかなえたのか? 学校が苦しい人、友人関係がしんどい……すべての悩める10代におくるサバイバルガイド。
内容説明
勉強、友だち関係、いじめ、不登校…20代の著者が綴るさまざまな困難を胸に抱えながら、将来に向かって歩みを進める方法。
目次
序章 ぼくがいじめにあった日のこと
第1章 学校から逃げたいあなたへ
第2章 空気なんて読まなくていい
第3章 本当の友だちってなんだろう
第4章 やりたいことを見つける
最終章 ツラいときは太陽が動くのを待とう
著者等紹介
山崎聡一郎[ヤマサキソウイチロウ]
1993年東京都生まれ。教育研究者・写真家・声楽家。合同会社Art&Arts代表社員社長。慶應義塾大学SFC研究所所員。研究テーマは「法教育を通じたいじめ問題解決」。慶應義塾大学総合政策学部卒業。卒業論文「法教育を通じたいじめ問題解決―いじめ問題解決への法教育の応用可能性と今後の展望」は優秀卒業プロジェクトに選定。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。自身の経験から『こども六法』(弘文堂)を執筆。声楽家としては、男声合唱・ミュージカルを主なフィールドに活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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れっつ
44
この本は、これまで読んだ10代向けの悩みに寄り添う本の中で、ダントツに"当事者の子どもたちと意識が近い"と感じた。著者は『こども六法』を作った方でまだ20代。自身のいじめられた経験もオープンにし、それでも死なずに生きてきて感じたことを率直に書いていて、説教じみたところがない。平易な言葉とルビ、加えて酒井以さんの装画や扉絵が、視覚的にもティーンズを応援する。子どもたちが感じるであろう疑問や問いに、的確にタイムリーに応えていく。しんどさや不安、生き辛さを抱える多くの小中学生のそばに置きたい、おすすめの1冊!2021/09/20
Twakiz
27
うちの長男(高校生)が不登校・引きこもりになってしまい理由も解決法も分からず,家でゲームとスマホの毎日.この本を読んだら,何か変わってもらえるだろうか..「こども六法」の著者のかたの本,小学生のころいじめにあってつらかった体験からの語りで参考になるけど,その後の高校大学はすっとクリアして立派に仕事しておられるので,そこに到達できない子たちはどうしたらいいのかな.2021/09/26
kazu4
6
いじめられている子供に寄り添う本です。 筆者はまだ恵まれている面がありますが、それを理解しながら、子供に寄り添う姿勢に好感が持てます。 この内容を伝えられる大人がいれば、いじめられている子は救われるだろう。2023/04/04
ゆにす
6
著者自身の半生を時間軸どおりに、ノンフィクション風に書いたほうが読みやすいのでは?と思いました。「子ども六法」を世に出すまで諦めなかったことにすごいと思いました。2021/12/06
みさと
4
こども時代に受けた壮絶ないじめは、すべて法律の前には犯罪であったことに気付いたことから『こども六法』を作った著者が、今苦しんでいるこどもたちに伝えたいことを綴った本。俺はこんなに苦しんだのに克服したんだというマッチョな成功体験などでは、まったくない。心も体もボロボロなのに、助けを求めた先生は何もしてくれなかったため絶望のどん底にいたが、ただ自分の好きなこと、やりたいことを身近なところから見つけられた結果、自分を肯定できるおとなになることができた。その経験を、今まさに暗闇の中にある人に伝えたいという本。2022/07/01