出版社内容情報
法蓮房は国盗りの大望を秘めて美濃を目指し、土岐家内でのし上がる。野望を受け継いだ2代はついに美濃国を奪取し、斎藤道三を名乗る。親子2代にわたる国盗りの大いなる武器「国滅ぼし」とは? その真実に行き着いた3代目の義龍の決断とは? 弘治二年(一五五六)、四月二十日―― 国さえもたやすく滅ぼしてしまうものが、大量に発見された。 美濃の地においてである。 奇しくも、この日、ひとりの男が討たれた。 まむしと恐れられた斎藤道三である。 国を滅しかねないものを集め、秘蔵した張本人だ。 より正確を期すなら、道三とその父親である。 道三の父親は美濃へわたり、異例の出世をとげる。無論のこと、その影には国を滅ぼしかねない凶器の存在があった。 道三と法蓮房の親子二代の国盗りに、この凶器が暗躍する。 いつしか、道三と法蓮房らは凶器のことをこう呼ぶようになった。 国滅ぼし――と。 (本文より)
内容説明
日ノ本すら破壊する斎藤道三の最終兵器“国滅ぼし”とは?その核心に行き着いた三代目義龍が下した驚愕の決断とは!?著者初の書き下ろし。従来の戦国史を根底から覆す、瞠目の長篇時代小説。
著者等紹介
木下昌輝[キノシタマサキ]
1974年奈良県生まれ。2012年「宇喜多の捨て嫁」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。舟橋聖一文学賞、野村胡堂文学賞、大阪ほんま本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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