出版社内容情報
朝日新聞連載の2016年5月19日?17年10月26日掲載分をまとめた単行本第15弾。24年ぶりに役者として舞台に立った「エノケソ一代記」での苦労話から新作舞台「不信」「子供の事情」の裏話まで、多彩な話題を収録する。巻末には高校生のころに三谷氏が描いた伊藤博文などの似顔絵を収録。
内容説明
超多忙な人気脚本家の至福のひと時。父子でウルトラマン観賞し、コロッケそばで満たされ、息子の弁当作りに熱中…。五十代半ばを過ぎて、気を許すと、すぐに安定志向へ。こんなことではいけないと、新作舞台に俳優復帰、苦手なトークショーも解禁!チャレンジの日々に、エッセーも新展開へ?高校時代の著者本人が数学の授業中に描きためた似顔絵「内閣総理大臣大会」他を収録。
目次
出川哲朗の魅力が爆発
舞台、生ドラマの可能性
機関車アニメを見比べて
愉快なジョージは科学的
最新の歴史研究が支えに
原点だった「アマデウス」
笑顔の定食屋の「ズレ」
半年経て「ヒゲよ、さらば」
関白・秀次の最期を思う
38年ぶりの呂宋助左衛門〔ほか〕
著者等紹介
三谷幸喜[ミタニコウキ]
1961年生まれ。脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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美登利
98
そうか、大河ドラマ真田丸は三谷幸喜さん脚本だったなぁ。14を読んだのにすっかり忘れてました。お子様も3歳になられて、お弁当も作る頼もしいパパぶりが微笑ましいです。時折入る洋画談義はちっとも分からない私ですが、年齢は3つ上の同じ誕生日の三谷さんには親近感を感じてます。似顔絵もお上手だから和田誠さんを憧れの人だと常々仰ってるのが、最後の方でよく分かりました。Wikipediaを見ると天才なんだなぁとしみじみ。親近感って言っては恐れ多かったです(苦笑)でも天才作家にしては常識人という記載は確かに納得です。2018/09/15
れみ
88
三谷幸喜さんのエッセイ、シリーズ15作目。大河ドラマ「真田丸」の執筆終盤からその次の舞台やドラマ、お子さんとの日々など。真田丸、本能寺の変や関ヶ原の戦いのあっさり具合、ナレ死とい言葉。昌幸の瓜売りの歌の素晴らしかったこと。最終回、信之が弟・信繁の死を悟る場面で涙が止まらなかったこと。もう3つ前の大河なのに、色々なことが思い出される。信繁曰く「あちらにはあちらの物語が…」の「おんな城主直虎」もほぼ同時代だったから、戦国時代にどっぷりハマった2年間だった。三谷さん、また大河ドラマ書いてほしい。2019/03/30
Kumiko
39
今回から購入せず図書館でお借りして読んだ。このシリーズの魅力だった家庭内のおもしろエピソードやペットの話がなくなってしまい、三谷さんの毒のある人間観察も年齢とともに丸くなったゆえかほとんど見なくなってしまったので…。今作もほとんどがお仕事の話。たまに差し込まれる「訳あって」で始まるお子さんの話が逆に異色なものに感じるくらい。大人になり安定してきて、思考も落ち着いてくるのは分かります。でももっとブレブレだった頃の「ザ・迷走中!」な文章が好きだな〜。あと、他の方々同様、和田さんの絵、途中からどうしちゃったの?2018/10/24
kyokyokyo3201
37
ご家族(特にお子さん)の話題が多く登場。サンダーバード、ウルトラマンにスターウォーズ。お子さんを通じて三谷氏が追体験しているのが楽しげである。舞台「不信」はWOWOWで観ていたので裏話を嬉しく読んだ。2019/01/29
抹茶モナカ
36
喜劇作家の三谷幸喜が朝日新聞に連載しているエッセイの第15巻。この巻では中盤から、和田誠さんの挿絵がエッセイと関係ないもので、尚且つ、小さなものになってしまう。和田さんの似顔絵が微妙になって来たな、と感じていたら、完璧に手抜きになってしまった事情が気になるところ。エッセイは、ペットの話が消え、ほぼ子育ての話がそこに代わりに入ってしまった感じ。「訳あって」という書き出しで子育ての話が繰り広げられる。緩めの文体で、読みやすくはあるのだけれど、楽しみにしていた和田さんの絵の事もあり、本の雰囲気が変わった印象。2018/12/08