出版社内容情報
「歴史の大きな部分ではなく、小さな部分を見つめることで、日本と日本人を知りたい」そんな思いに突き動かされ、九州から京都を中心にした旅エッセイ。著者が発表してきた作品の裏側も見ることができる、葉室史観の集大成となる一冊。
内容説明
歴史の裏通りや路地を歩きたい―。ひたむきに時代を見つめ続けた著者による、最後の旅エッセイ。「葉室メモ」(連載前の構想)を初公開!朝日新聞連載、待望の単行本化。葉室史観の集大成。
目次
第1部 西国を歩く(防塁は知るや 不屈の士―元寇と「正気の歌」・福岡;覇者の晩年 愛に包まれ―大友宗麟・臼杵(大分県)
城跡で思う 海渡る意味―豊臣秀吉と名護屋城・名護屋(佐賀県) ほか)
第2部 先人を訪ねて(被爆の光景逃れ炭坑へ―筑豊(福岡県)
土筆摘む背中 追いかけて
暗闇の思想 新たな輝き―中津(大分県) ほか)
第3部 苦難の先に(熊本の友へ;希望の芽吹きを信じて―熊本;先人が問う「国のかたち」―熊本 ほか)
第4部 曙光を探して(インタビュー「司馬さんの先」私たちの役目)
著者等紹介
葉室麟[ハムロリン]
1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞し作家デビュー。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞。12年『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞する。16年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞を受賞。2017年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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