出版社内容情報
大災害を生き延びたのに,なぜ…….阪神・淡路大震災後,仮設住宅地に診療所を開設し,患者一人一人に寄り添ってきた著者は,不遇な死を遂げた被災者の生前の足取りを追い,人間疎外に至る背景を繙いていく.いち早い段階で弱者切り捨ての実態を鋭くあぶり出した渾身のレポート.3.11後の今,その警鐘は一層鋭く響く.(解説=上昌広)
内容説明
誰にも看取られず、仮設住宅のなかでひっそりと消えていくいのち。ようやく生き延びたのに、なぜ?阪神・淡路大震災後、仮設住宅地に診療所を開設し、患者一人一人に寄り添ってきた著者は、不遇な死を遂げた被災者の生前の足取りを追い、人間疎外の現実を繙いていく。その後日本社会全体が直面することになる「孤独死」の問題にいち早く着目し、弱者切り捨ての実態を鋭くあぶり出した渾身のレポート。
目次
第1部(「孤独死」は、いま;「いのち」の現場から―阪神・淡路大震災から新潟中越地震へ;東日本大震災の「孤独死」を防ぐために)
第2部(希望という名のクリニック;孤独死のかたち;自死の急増―それからの神戸;“独居死”という現実;都市の孤独死、地方の孤独死;孤独死―もう一つの背景;被災者の故郷;孤立する死と現代の医療;人間の復興―共生の世紀へ)
著者等紹介
額田勲[ヌカダイサオ]
1940‐2012年。神戸市生まれ。京都大学薬学部、鹿児島大学医学部卒業。北九州市の健和総合病院などの勤務を経て、80年より神戸みどり病院院長(のち理事長を経て、会長に)。89年より神戸生命倫理研究会代表を務める。脳死・臓器移植問題、終末期医療問題、九五年の阪神・淡路大震災以降は被災者支援問題などを問い続けた。2003年、第一二回若月賞受賞。11年、第六五回神戸新聞社会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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