岩波現代文庫<br> 静かな大地―松浦武四郎とアイヌ民族

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岩波現代文庫
静かな大地―松浦武四郎とアイヌ民族

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  • サイズ 文庫判/ページ数 390p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006031633
  • NDC分類 211
  • Cコード C0136

内容説明

幕末の蝦夷地を十数年間も探検・調査し、アイヌ民族の風俗・文化を記録する中で和人による虐待を告発した松浦武四郎。大地に根を張り、固有の習俗を育んできたアイヌ民衆の輝きとは何か。なぜ彼らは抑圧の下で呻吟することを強いられているのか。記録者としてアイヌ民族の受難に向き合うなかで、自己変革を遂げていく松浦を描き出す入魂の評伝。

目次

静かなくに
初めて蝦夷地へ―『初航蝦夷日誌』を読む
西蝦夷地(日本海岸)の旅―『竹四郎廻浦日記』より
二度の樺太紀行とその間の江戸での活動―『再航日誌』と『廻浦日記』
『丁巳日誌』の世界
クナシリ、エトロフ紀行とノッカマップの慰霊祭
『戊午日誌』と道東の旅
シャリ・アバシリの惨状
モンベツからソウヤへ
十勝・日高路
『近世蝦夷人物誌』
歴史の視点を変える

著者等紹介

花崎皋平[ハナザキコウヘイ]
1931年東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。哲学者。64‐71年、北海道大学文学部助教授。北海道で市民運動にとりくみ、アイヌの人々との接触をとおして先住少数民族問題への思索を深める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

38
#感想歌 文献の日記日誌が膨大で松浦武四郎人柄が出る。 黒歴史分かるだけでも貴重なり公的側にも記録があると。 ps. 初航蝦夷日誌 竹四郎廻浦日記 再航日誌 廻浦日記 丁巳日誌2016/11/26

ドラマチックガス

6
松浦武四郎の目を介した江戸末期の北海道(蝦夷地か、むしろアイヌモシリか)とアイヌの人々の紹介。花崎さんの経験談や執筆当時の状況などが合間合間に入る。雑誌連載のための構成だけれど、一冊にまとまると不思議な感じ。いかにアイヌの人々が虐げられてきたか、勉強になった。終章の松浦武四郎批判(とさらにその批判)が面白い。語り手(松浦)の「立場」やイデオロギーへの批判は、重要かもしれないけど弊害も大きいよなぁ…。「問題は『アイヌ問題』ではなく、終始一貫して『シャモ問題』であった」(342頁)は今日にも当てはまる。2020/09/25

yakisoba

6
幕末に蝦夷地を探検した松浦武四郎とアイヌとの関わりを書いた本。日本は戦時中に植民地政策をおこなっていたが、それより前にプロトタイプ的にやっていたのが、アイヌ政策だった。特に松前藩時代の頃は民間の商人がアイヌと交易する「請負人」となって、奴隷の様に扱っていた時代がある。北海道史は比較的マイナージャンルなので熱狂的に調べてる人が少ないような気がするが、あまり詳しく掘り起こし過ぎるとヤバいので敢えて封印されている部分なのだろう。明治政府以降は色々論議されてる部分はあるが、松前藩時代の蝦夷地はガチで黒歴史。2011/07/01

さっと

4
北海道の名付け親として知られる松浦武四郎について書かれた本。道内には松浦武四郎の史跡(宿営地、渡航地などいろいろ)が本当に多くあって、探検家としてのかれの業績を伝えているが、実際にかれの著作や足跡を丹念たどった本書を読むと、そのすごさが真に迫ってくる。また、官製の歴史からすれば、北方の脅威に備え人跡未踏の北海道を実地調査した偉大な先駆者、その著作からは、和人(日本人)によって労働力、慰み者として使役、搾取されたアイヌ民族の姿を克明に記した記録者という、様々な見方が可能な人物であるところも興味深い。2013/12/29

カネコ

3
2016/03/10

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