岩波ジュニア新書<br> 宇宙ヨットで太陽系を旅しよう―世界初!イカロスの挑戦

電子版価格
¥902
  • 電書あり

岩波ジュニア新書
宇宙ヨットで太陽系を旅しよう―世界初!イカロスの挑戦

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 187p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784005006953
  • NDC分類 K538
  • Cコード C0250

出版社内容情報

世界で初めて、宇宙空間で大きな帆を広げ、太陽光の力で加速した究極の宇宙機「イカロス」。製作が遅れたらただのオモリ?! 日本の折り紙がヒント? イカロスでやさしい物理の法則がわかる? 高校時代からひたすら宇宙への夢をめざしてきた著者が、その道程と宇宙工学の魅力、日本の技術について熱く語ります。

内容説明

宇宙で大きな帆を広げ、太陽光の力を受けて進む宇宙ヨットに、日本の「イカロス」が世界で初めて成功!折り紙がヒント?イカロスの動きがやさしい物理でわかる?宇宙への夢を抱き続けて実現した著者が、イカロスの誕生エピソードと数々の挑戦、さらに工学・技術の魅力を熱く語ります。

目次

第1章 イカロス、深宇宙へ(イカロスはどんなことをする?;みんなの思い、花開け! ほか)
第2章 イカロス、誕生(イカロス計画が生まれるまで;「あかつき」のためのオモリを ほか)
第3章 世界で初めて!4つのミッションの成功(深宇宙では物理の理論がそのままに;推進剤を節約―運動量保存の法則 ほか)
第4章 宇宙への夢(模擬試験で進路を考えた;ボイジャーとの出会い ほか)
第5章 君も宇宙ヨットで太陽系の旅へ!(工学はおもしろい!;信頼はとりもどせる ほか)

著者等紹介

森治[モリオサム]
1973年愛知県名古屋市生まれ。1999年東京工業大学大学院理工学研究科機械物理工学専攻修士課程修了。博士(工学)。専門は、動力学、制御、宇宙機システム。東京工業大学工学部機械宇宙学科助手、JAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙科学研究本部宇宙航行システム研究系助手を経て、現在、JAXA宇宙科学研究所助教、月・惑星探査プログラムグループ併任。IKAROSプロジェクトリーダー。これまでに、小惑星探査機「はやぶさ」の運用、M‐Vロケットの打上げなどに携わり、現在は、IKAROSのほか、「はやぶさ2」プロジェクト、ソーラー電力セイル・ワーキンググループも兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

radish

3
イカロスプロジェクトのPM 森治先生が若者に向けて夢の実現について語る。ソーラーセイルの技術的な解説は勿論の事、探査機プロジェクトは如何にして進められるのかという事も詳しく描かれている。イカロスのメッセージ募集には私も寄せ書きを載せて貰っているので今も元気に人工惑星として周回しているのは嬉しい限り。2012/01/09

くまこ

2
イカロスとは、小型ソーラー電力セイル実証機のこと。カバー写真の、宇宙に広がる凧みたいなのがセイルで、一辺が14メートルもある。ポリプロピレン製のクリアファイルで出来ていて、薄さ7.5ミクロン。これを火鉢みたいな本体に巻きつけ、打ち上げ後、宇宙空間で広げる。折り紙を応用した展開実験のところとか、フィギュアスケートと角運動量保存の法則を解説したところとか、とても面白かった。工学技術の基本は手を動かすことなんだなあ。2013/01/11

ノラネコ生活

2
金星探査機の「あかつき」と一緒に宇宙へ旅立った工学実験機「イカロス」 本書では、「イカロス」の開発経緯とミッションの内容を克明に説明。 惑星探査を行う上で今回の実験の重要性をプロジェクトマネージャー自ら解説している。 本書を読むと「世界初」がいかに重要であるかが書かれている。 少ない予算でコツコツと開発をしても横からあっという間に実現しようとしているNASAとの開発競争の厳しさを実感する。 日本の少ない予算をアイディアと技術力でカバーして「世界初」を狙う姿勢を少しでも知ってもらいたい。2012/02/19

さっきー

2
「はやぶさ」の番組も本もスルーしている私だが、ジュニア新書の新刊ということと、「太陽の光で進むヨット」に惹かれて読んでみた。イカロスの成果をはじめ、そこに至るまでの課題、それをどう克服したかといった話が生き生きとかつわかりやすく書かれている。もともとは、「あかつき」のための800キロのオモリとしてスタートしたという話も面白いが、予算も時間も限られた中で、ぎりぎりまで努力する姿勢が素晴らしい。こんな熱い想いを持った人たちがいるってことだけでうれしい。若い人たちにも読んで欲しいが、私自身も元気づけられた。2011/12/13

jinrikiplane

2
ヤングアダルト向けながら、それに留まらない内容。特に小型衛星プロジェクトへの批判は、本当にやった人だから分かることだと納得した。2011/11/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4258486
  • ご注意事項