出版社内容情報
地雷探知除去ロボットをつくるとき,アフガニスタンの現場でつい地雷原に入りこんでしまった! そんな危険な体験をしながら,つくりあげた実用ロボットはどんなものになったか? さまざまな用途のヘビ型や四足歩行ロボットを開発してきた著者が,それぞれどのようにつくったかを解説し,ロボットの形や心の未来も語る.
内容説明
地雷探知除去ロボットをつくるとき、アフガニスタンの現場でつい地雷原に入りこんでしまった!そんな危険な体験をしながら、つくりあげた実用ロボットはどんなものになったか?さまざまな用途のヘビ型や四足歩行ロボットを開発してきた著者が、それぞれどのようにつくったかを解説し、ロボットの形や心の未来も語る。
目次
1 地雷探知除去ロボットをつくろう
2 いろいろなロボットをつくる
3 創造的思考法
4 未来のロボットの形はどうなるか
5 未来のロボットの心はどうなるか
6 ロボット・クリエーターになるには
著者等紹介
広瀬茂男[ヒロセシゲオ]
1947年東京生まれ。横浜国立大学工学部卒業、東京工業大学博士課程制御工学専攻修了。工学博士。現在、東京工業大学大学院機械宇宙システム専攻卓越教授、スーパーメカノシステム創造開発センター長。日本学術会議連携会員。IEEE、日本ロボット学会、日本機械学会フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kubottar
8
子供向け新書ですが表紙にぐっとくるものがあり手に取ってみました。地雷を発見するロボットの話や、いろいろなロボットの動き方など、そこまで出来るのかと感心させられます。工学系へ進みたい中高生にオススメです2011/08/02
くまこ
5
グリフォン5号機という地雷撤去ロボットのカバー写真に惹かれた。中学の英語教科書で地雷撤去レポートを読んだことがあり、ずっと関心があった。本書では、現地で望まれている技術をどう提供するかという、より突っ込んだ事例が解説されていて、ハッとさせられた。他にも原発内作業に適したロボット、未来社会におけるロボットの役割、倫理工学という新しい分野の可能性など、実践的提言が満載。星新一風のショートショートも面白かった。2012/11/02
ゆ
3
ロボットづくりの専門家が中高生向けにロボット創造の過程などをわかりやすく書いた本。 「やわらかい機械」から着想し、蛇型ロボットを作る過程で蛇の運動を観察し数式化するだけでも目から鱗。そこからさらにロボットを進化させ災害救助ロボなどへと発展していく醍醐味を味わえる。 最初の方のロボットの仕組みを説明する部分は若干わかりづらいものの全体的に面白い。ロボットの将来についての説明で倫理までへと話が展開し視野が広がる本。2015/09/12
もりけい
3
現在では地雷除去についてはロボットではなく、もっと手軽な機器で爆発さている。福島の時にもあまり活躍できなかったロボットですが、研究者のロボット先行であとから応用すると実用を伴わない点で興味深い。2015/02/08
Junpei Ishii
3
本書で一番読み応えがあるのは「あとがき」。1999年の東海村臨界事故の後、国は30億円の予算を使って原子力事故対応のロボット開発を命じましたが、わずか半年後に開発機体の全機廃棄を決めたそうです。結局、福島第一原発事故発生時点では、原子力災害現場で使えるロボットは国内には全くないという状況になってしまった、と著者は言います。人間が働けない、人間である必要がない作業を「縁の下の力持ち」的に行うロボット開発こそが王道だという筆者の主張が本書を通じて伝わってきます。2012/10/25