内容説明
家で、学校で、外出先で、もし災害に遭ったら?年々、大災害が増加し、被害も拡大しています。いつどこで災害に遭っても命と財産を守れる「減災」社会に変えていくにはどうしたらよいか。災害のメカニズムを知り、適切な危機管理能力を身につけ、みなさんが自分で考えて行動できるようになるための一冊。
目次
1 最近の日本の災害となぜ被害が大きくなったのか
2 最近の世界の大災害となぜ被害が大きくなったのか
3 風水害を変える地球温暖化
なぜ災害が起きるのか―地震と津波
5 防災対策から減災対策へ
6 減災の原点は自助・共助・公助
7 役にたつ危機管理
8 事前対応と事後対応
9 いま心配な巨大災害
10 社会を変えるのはきみたち―ユビキタス減災社会に向けて
著者等紹介
河田惠昭[カワタヨシアキ]
1946年大阪市生まれ。京都大学工学部土木工学科卒業、同大学院工学研究科修士・博士課程修了。現在は同大学防災研究所巨大災害研究センター長・教授。阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター長(兼務)。専門は、巨大災害、都市災害、危機管理、災害情報。2007年度国連SASAKAWA防災賞を日本人として初受賞。最近、スーパー地震・洪水災害(首都直下地震、東海・東南海・南海地震、首都圏水没など)を対象とした研究に力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sawa
4
2008年に出版された本なので、東日本大震災後はまた変化しているんだろうなあと思うけれど、分りやすくて興味深く読んだ。日本は震災時の自助・共助・公助の割合は7:2:1、まずは自分で生き延びる努力をしないと。震災直後は通勤かばんに水・携帯食糧(お菓子)・ライト・ラジオを装備し、最悪歩いても帰る覚悟の靴で出勤してたけど...4年も経つとだいぶ気が緩んでいるものだ。2015/03/07
takao
1
ふむ2022/04/05
lilysX
1
総論本であって、各災害ごとの具体的な個人の避難対応などはない2022/01/07
こばこ
1
災害に対してどう対応すべきかー、ということを丁寧に述べている。 中でも災害によって対応が異なる、という当たり前であるが、理解するのはいささか難しい事柄を、的確に述べていることが印象的。 ジュニアのみならず、大人にも読んでほしい良書。2011/08/24
茶
0
3.11前に書かれた本。首都直下型地震や東海・東南海・南海地震についての警告的な記述が多く、3.11の原因である三陸沖を震源とする地震や津波はほとんどなく、当時の研究者が想定していなかったことがよくわかった。2017/05/21